日本人の休み方実態調査、38%が休むことに「罪悪感がある」:キャリアニュース
「Job総研」と日本経済新聞社が「2023年 日本人の休み方実態調査」の結果を発表した。一緒に働く人に休暇取得を「合わせる」と40.6%が回答し、38.3%が休むことに罪悪感を抱いていた。
ライボの調査機関「Job総研」と日本経済新聞社は2023年10月30日、「2023年 日本人の休み方実態調査」の結果を発表した。同調査の対象者は、ライボが運営する「JobQ Town(ジョブキュータウン)」登録者で、現在職を持つ社会人男女。そのうち529人から有効回答を得た。
初めに、現職での休暇取得の自由度を尋ねたところ、「とても自由に取れる」が22.1%、「自由に取れる」が28.2%、「どちらかといえば自由に取れる」が34.2%となり、84.5%が休暇を自由に取れていることが分かった。また、「連休は取れていますか」と尋ねた結果は、「とても取れている」が10.8%、「取れている」が27.4%、「どちらかといえば取れている」が31.5%となり、69.7%が連休を取れていると回答した。
次に、「休暇取得は一緒に働く人に合わせますか」と尋ねたところ、「合わせる」が40.6%で最も多かった。「合わせない」は31.8%となっている。休暇取得のタイミングを人に「合わせる」と回答した人に、合わせる相手を尋ねた。その結果、「同僚」(52.6%)が最も多かった。次いで「上司」(48.8%)、「先輩」(35.8%)となっている。
「理想の連休日数」は、平均すると「9.5日」だった。中央値は「7日」、最頻値は「10日」となっている。「連休の使い道」は「旅行」(72.8%)が最も多かった。次いで「帰省」(51.4%)、「趣味」(47.1%)となっている。
休むことに「罪悪感がある」と38.3%が回答
続いて、「休むことに罪悪感はありますか」と尋ねたところ、「とてもある」が3.2%、「ある」が8.3%、「どちらかといえばある」が26.8%となり、38.3%が罪悪感があると回答した。休むことに罪悪感があると回答した人を年代別に見ると、「20代」が44.3%と最も多くなっている。次いで「50代」の38.6%、「30代」の35.8%だった。
休むことに罪悪感があると回答した人に理由を尋ねたところ、「同僚に迷惑を掛けるから」(51.2%)が最も多かった。次いで「同僚が働いているから」(37.4%)、「上司に迷惑を掛けるから」(31.0%)となっている。
「休みにくいと思う場面」は「繁忙期」(65.0%)が最も多かった。次いで「仕事がたまっている時」(58.6%)、「自分以外に担当できない業務がある時」(48.8%)となっている。
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