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レベル4の自動運転に関東運輸局が認可、ティアフォーやBOLDLYの車両モビリティサービス

国土交通省 関東運輸局は2社が申請したレベル4の自動運転車を認可した。

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 国土交通省 関東運輸局は2023年10月20日、2社が申請したレベル4の自動運転車を認可したと発表した。道路運送車両法の保安基準への適合性が確認され、走行環境条件が付与された。センサーなどで自車位置を確認しながら、あらかじめ決められたルート内を無人走行することができる。

 認可を受けたのはティアフォーとソフトバンクグループのBOLDLYだ。ティアフォーが申請した運行区間は物流拠点GLP ALFALINK相模原(神奈川県相模原市)の構内の全周1.3kmのルートだ。敷地内は道路交通法が適用され、歩行者や一般車両が混在する環境だとしている。車両はタジマ製の「GSM8」で、最高速度は時速15kmとなる。

 BOLDLYは大規模複合施設の羽田イノベーションシティ(東京都大田区)内の全周800mの区間でレベル4の自動運転車を運行させる。車両はNAVYA製の「ARMA」で、最高速度は時速12km。

 今後は東京都公安委員会からの特定自動運行許可と、警察署からの道路使用許可を得て、運行開始となる。


認可を受けたレベル4の自動運転車[クリックで拡大] 出所:国土交通省

 レベル4の自動運転車については、ホンダとGM(General Motors)、GMクルーズの3社が2026年から東京都心部でレベル4の自動運転車を使ったタクシーサービスを提供することを発表。交通量の多い東京都心部において、決められたルートではなくタクシーとして運行するという難易度の高い取り組みとなるため、経済産業省と国土交通省は「レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ」を立ち上げる。経済産業省と国土交通省に加えて、警察庁や総務省、関係自治体も参加して、課題や論点の整理、事業の進捗や許認可の状況などを共有する。

 レベル4の自動運転車は、国土交通省の自動車局による安全性の検証や公的試験機関による試験、運輸局での走行環境条件付与や基準緩和申請を経て車両として認可される。その後、公安委員会での特定自動運行許可や警察署での道路使用許可を受けて運行を開始できる状態となる。

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