iRobotは床だけでなく空気もきれいに、ルンバと自動連携する空気清浄機を発売:ロボット開発ニュース(1/2 ページ)
アイロボットジャパンは、ロボット掃除機の新製品「ルンバ コンボ j9+」など4機種とともに、新規事業として日本市場で先行発売する空気清浄機「Klaara(クラーラ) p7 Pro」を発表した。
アイロボットジャパンは2023年9月12日、東京都内で会見を開き、ロボット掃除機の新製品「ルンバ コンボ j9+」など4機種とともに、新規事業として日本市場で先行発売する空気清浄機「Klaara(クラーラ) p7 Pro」を発表した。発売日はルンバ コンボ j9+が同年9月22日、クラーラ p7 Proは10月20日の予定。公式オンラインストアの価格(税込み)はルンバ コンボ j9+が19万9800円、クラーラ p7 Proが16万9800円。
会見の登壇者と発表した新製品。会見の登壇者は左から、アイロボット米国本社 会長兼CEOのコリン・アングル氏、アイロボットジャパン 代表取締役社長の挽野元氏。新製品は、左側がロボット掃除機の「ルンバ コンボ j9+」、右側が空気清浄機の「クラーラ p7 Pro」[クリックで拡大]
ルンバ コンボ j9+は、2022年11月発売の「ルンバ コンボ j7+」で日本市場に初投入した掃除機と床拭きの機能を1台に搭載する2in1モデルの新製品であり、最上位モデルとなる。2019年から導入している、ロボット掃除機本体の自動ごみ収集と充電を行うクリーンベースを刷新し、床拭きに必要な給水機能を組み込んだ。自動ごみ収集機能は60日間紙パックの交換が、給水機能は30日間給水タンクへの給水が不要である。ロボット掃除機からごみ収集する際の騒音も大幅に削減した。
また、「Co-Exist(共存)」をテーマに住宅のインテリアと調和するようデザイン性も大幅に高めた。例えばクリーンベースでは、これまで上部に設置されたドアから紙パックの交換を行っていたが、ルンバ コンボ j9+では上部に木目調の天板を設置しており、小物などを置くサイドテーブルとして利用できるようになった。一方、紙パックの交換や給水タンクの取り外しは前開きのドアから行うように変更した。
ロボット掃除機の清掃能力も向上している。吸引力は、スタンダードモデル「ルンバ iシリーズ」の最大2倍となるパワーリフト吸引が行え、フローリングや畳だけでなく、ごみが強く付着しやすいカーペットもしっかりと清掃できるようになった。また、独自のロボットOSである「iRobot OS」が最新の「iRobot OS 7」にバージョンアップしたことにより、住宅内における部屋の清掃の順位を付けられる「Dirt Detective機能」と、ロボットがごしごしと前後に動いて丁寧に床の汚れを拭き取る「スマートスクラブ機能」が追加された。
アイロボット米国本社 会長兼CEOのコリン・アングル(Colin Angle)氏は「消費者は製品購入初期の“ハネムーン期”にロボット掃除機に大きな期待を抱いているが、思った通りに掃除が行われないことが何度も重なるとその期待が裏切られたと感じ、利用しなくなってしまう。アイロボットは、ただロボット掃除機の新技術を開発しているのではなく、消費者とロボットの関係性を高めることを重視した結果として新技術を開発している。今回のルンバ コンボ j9+に搭載した新技術も同じ方向性で開発している」と語る。
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