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製造現場のデータをさまざまな手段でクラウドへ、スマホからも確認可能産業オープンネット展 2023

「産業オープンネット展2023」において、特別企画としてクラウドへのIoT(モノのインターネット)接続デモが披露された。

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 産業オープンネット展準備委員会は「産業オープンネット展2023」(2023年7月21日、大田区産業プラザPiO)において、特別企画としてクラウドへのIoT(モノのインターネット)接続デモンストレーションを披露した。


IoT接続デモの概要[クリックで拡大]

 製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)やIoT推進のために、製造現場にあるデータ、情報のオープン化が求められている。今回のデモでは、デモ参加企業の展示ブースにある各機器が出力する温度データなどをさまざまなネットワークを介してクラウドの「AWS(Amazon Web Services)」または「Microsoft Azure」にアップロードし、来場者のスマートフォンから確認できるようにした。


QRコードから各種のデータをスマートフォンで確認[クリックで拡大]

 準備に当たったTJグループの元吉伸一氏は「現場のネットワークは基本的に制御システムとして動いている。ユーザーは、制御システムの中にあるたくさんのデータを取り出し、次の工程や別の工場で使いたい。ただ、制御システムはリアルタイムな制御を行うためのものであり、特定のデータを選んで出すことによってリアルタイム性の影響がでることは困る。それなら、データをいったんまとめてから、必要なデータだけをクラウドに上げたらどうか、という提案をしている」と語る。

 例えばEdgecrossコンソーシアムは、CC-Link IE TSNシステムとFL-netシステムを産業用PCにつなぎ、Edgecrossのデータコレクタ機能を用いて各システムのデータを収集。Edgecrossからは、MQTTプロトコルを用いてAWSにデータを送信するという内容のデモを披露した。


Edgecrossコンソーシアムの機器構成[クリックで拡大]

 「情報システム部門などに任せきりにするのではなく、製造現場が自分たちでどの程度のデータを出すか主体性を持って決める必要がある。どんなデータが求められていて、そのためには現場からどんなデータを出せばいいのかを協議することで、現場の地位向上にもつながる。これからは現場のエンジニアがデータをクラウドに上げるところまで担当していかなくてはいけないのではないか」(元吉氏)

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