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純金純銀のジュエリーを1つずつ手作り、大量生産が難しい素材をあえて使う理由ワクワクを原動力に! ものづくりなヒト探訪記(7)(4/5 ページ)

本連載では、厳しい環境が続く中で伝統を受け継ぎつつ、新しい領域にチャレンジする中小製造業の“いま”を紹介していきます。今回はジュエリーブランド「four seven nine」を取り上げます。

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混ざらない純金純銀が生む芯の強さ

 コストも時間も節約でき、大量生産が容易なSV925の鋳造ではなく、SV999を使用し、手間のかかる手作業の打ち込みで1つ1つジュエリーを制作するのはなぜなのか? それは、混ざり気のないピュアな素材を使うことでブレない、揺るぎない芯の強さを表現したいからだそうです。


ジュエリーの制作過程[クリックして拡大] 出所:ものづくり新聞

 その結果、four seven nineには、打ち込むことで生まれた物理的な強さだけではなく、身に着ける人に寄り添い、そっと背中を押してくれるような目に見えない強さもあるのだと思います。

 そういった背景から、four seven nineのジュエリーを長年愛用している方たちからは芯の強さや唯一無二の個性を感じます。four seven nineには、大切な人へのプレゼントとしても、自分へのご褒美としてもぴったりな特別感のあるジュエリーがそろっています。

単純なものは古くならない

 four seven nineの前身であり、姉妹ブランドのSEVENLYSEVENではディテールにこだわったデザインのジュエリーが多かった一方で、four seven nineは流行に左右されないシンプルさが際立ちます。

 洋服や靴には「メンズ」「レディース」というカテゴリーがあるものがほとんどですが、four seven nineは男女によってデザインが異なるということがありません。きゃしゃなデザインを男性が身に着けていてもいいし、大ぶりなかっこいいデザインを女性が好んだっていい。だから、four seven nineのジュエリーのサイズ展開はとても幅広く、初めて自分の指に合うサイズで気に入ったデザインに出会えた女性の方もいるそうです。

 単純なものは、古くならない。だからシーンや時代やジェンダーの垣根を越えて、長く寄り添い、愛されるジュエリーとなれるはず、といった思いがその洗練されたデザインに込められています。

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