連載
振動低減の戦略 〜ばね−マス系の振動【2】〜:CAEと計測技術を使った振動・騒音対策(9)(3/5 ページ)
“解析専任者に連絡する前に設計者がやるべきこと”を主眼に置き、CAEと計測技術を用いた振動・騒音対策の考え方やその手順を解説する連載。連載第9回では振動を伝わりにくくする対策「振動絶縁」について説明する。
床が振動してばねとダッシュポットを介して質量mが振動する量
図2に、ばねとダッシュポットで床に固定されたばね−マス系で、床がu(t)で振動変位している場合を示します。
ばねの伸び量ないしは縮み量はばね変位x(t)と床変位u(t)の差となり、質点がばねから受ける力は変位差にばね定数kを掛けたものになります。ダッシュポットから受ける力は、「質点変位x(t)と床変位u(t)の差を時間tで微分したもの」となり、次式となります。
運動方程式は次式となります。
式4をラプラス変換すると次式となり、変位x(t)のラプラス変換X(s)が求まります。
力の伝達の伝達関数は次式となります。
式8と同じとなりました。
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