CADデータや金型データの販売はビジネスとして成り立つのか：日刊MONOist月曜版 編集後記

どういった形であれば可能性があるのでしょうか。

[三島一孝，MONOist]

　この記事は、2023年6月12日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

　製造業の中で「モノからコトへ」という動きが広がっています。モノとしての製品に加えて、製品が付随的に生み出すデータやサービスなどをビジネスとして伸ばそうというものです。製品のIoT（モノのインターネット）化が進む中で、こうした動きは広がりを見せ、大きな注目を集めています。MONOistでも先日これらの動向をまとめた電子ブックレットを公開させていただいております。

　さて、こうした動きが広がる中で、先週掲載した記事の中で気になる動きがありました。オムロンの電子部品事業の戦略について紹介した記事で、電子部品のCADデータや金型データを商品化し、これらを販売していくというようなものです。