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鋼船内の船室間通信として、高速電力線通信HD-PLCの有益性を実証組み込み開発ニュース

HD-PLCアライアンスは、鋼船での運航制御系を除いた通信ネットワーク利用において、高速電力線通信HD-PLCの有益性を実証した。HD-PLCマルチホップと他の通信方式とを併せて、標準的な船型による通信環境を構築し、実装コストを整理した。

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 HD-PLCアライアンスは2023年5月19日、鋼船での運航制御系を除いた通信ネットワーク利用において、高速電力線通信HD-PLCの有益性を実証したと発表した。同成果は、日本船舶電装協会が主催する「新しい船内通信環境の構築に関わる電装工事の調査研究事業」の研究によるものだ。

 2021年の電波法改正により、鋼板で仕切られた船室間通信に既設電力線を利用した高速電力線通信(高速PLC)が使用可能となった。

 高速PLCを評価する今回の実証では、データを端末間で順次中継するHD-PLCマルチホップと他の通信方式とを併せて、漁船や旅客船など標準的な船型による通信環境を構築し、実装コストを整理した。

 また、照明系統の電源コンセントにマルチホップ機器を接続し、各甲板の船室間の通信速度を評価した。さらに、インターネットを利用したSNSや動画再生、ネットワークカメラの動画再生についても評価したところ、いずれも実際に使用する上での有益性が実証された。

 HD-PLCアライアンスは、今回の評価結果を電装事業者や内航船、漁船所有者、造船所、関係機関などと共有し、乗組員や乗客の船内生活の向上や、若年層乗組員の就労増加に役立てる。

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