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高生分解性酢酸セルロース樹脂ベースのフィラメント、可塑剤も生分解可能:3Dプリンタニュース
Nature3Dは、高生分解性酢酸セルロース樹脂ベースの3Dプリンタ用フィラメント「C38P」を発表した。樹脂の流動性と柔軟性を高めるとともに、高い安全性と生分解性を持つ食品添加物にも使用される可塑剤を採用する。
Nature3Dは2023年3月16日、高生分解性酢酸セルロース樹脂ベースの3Dプリンタ用フィラメント「C38P」を発売した。オンラインショップで購入でき、スプール廃棄物削減仕様(径1.75mm、長さ65m)の価格は2580円(税込み)となっている。
既存品「C38TS」を改良したC38Pは、樹脂の流動性と柔軟性を高めることで、造形時の扱いやすさが向上した。食品添加物にも使用される可塑剤を採用しており、高い安全性と生分解性を持つ。酢酸セルロースと可塑剤のどちらも自然環境中で分解するため、環境負荷を大きく低減する。
酢酸セルロースは、植物由来のセルロースと酢酸が原料で、造形品は木材や紙同様の生分解性があるため、自然環境中で速やかに分解する。また、樹脂の構成成分に酢酸が含まれることから、造形品は高い抗菌性を備え、抗菌効果は永続的に保持する。
推奨条件は、ノズル径0.4mm以上、ホットエンド210〜240℃、ヒートベッド〜80℃、冷却ファンはオフ。フィラメントは吸湿対策が必要で、中〜上級者向け仕様となっている。
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