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三菱電機がスウェーデンの直流遮断器開発企業を買収、洋上風力発電の対応強化製造マネジメントニュース

三菱電機は、直流遮断器の開発を手掛ける、スウェーデンScibreakの全株式を取得する株式譲渡契約を締結した。今回の買収により、Scibreakの技術やノウハウを取り入れ、直流遮断器の早期製品化を目指す。

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 三菱電機は2023年2月20日、直流遮断器(Direct Current Circuit Breakers:DCCB)の開発を手掛ける、スウェーデンのScibreakの買収を発表した。同月16日に、全株式を取得する株式譲渡契約を締結した。

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写真左から、三菱電機 常務執行役の高澤範行氏、Scibreak CEOのTomas Modeer氏[クリックで拡大] 三菱電機

 カーボンニュートラルの実現に向けた施策の1つとして、風力発電の導入が世界各地で進んでいる。中でも洋上風力発電では、洋上の発電施設から電力需要地までの長距離送電において、電力損失が少なく、かつ低コストの高電圧直流送電(High Voltage Direct Current:HVDC)が採用されている。

 今後もヨーロッパの洋上風力発電を中心に、HVDCによる電力ネットワーク化や多国間流通が進み、電力系統の保護に用いられるDCCBの需要拡大が見込まれる。HVDCには数ミリ秒での高速遮断が必要となるため、DCCB製造の各社は、遮断速度や小型化などの技術開発を強化している。

 Scibreakは、DCCBにおける遮断速度や小型化に関して高い技術力を有する。今回の買収により三菱電機は、その技術やノウハウを取り入れることで、DCCBの早期製品化を目指す。また、グローバルでのHVDCシステム事業を強化し、カーボンニュートラルの実現に貢献していく考えだ。

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