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3年ぶりのリアル開催なのに感じた物足りなさとは〜ETロボコン2022チャンピオンシップ大会〜ETロボコン2022(2/3 ページ)

2022年のETロボコンは3年ぶりのリアル開催となった。新しい競技に新しいロボットも加わって気分を一新しての再スタート。しかし3年ぶりのリアル開催の大会には物足りなさが残った。

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プライマリークラスは大学チームが躍動

 まずは、プライマリークラスの結果から紹介しよう。今回は、コース設計が大きく変更された。隣接した2つの円を8の字状に走行する非常にテクニカルなコースになっており、難易度は高め。転倒やコースアウトが相次ぎ、出場した30チーム中、3分の1に相当する10チームが途中でリタイアするという、厳しい結果となった。

プライマリークラスのコース
プライマリークラスのコース。曲線が連続する難しいレイアウトだった[クリックで拡大]

 ボーナスタイムは、2つの課題「スラローム」「ガレージ」をクリアすると得られる。スラロームは、前回までと同様に、逆立ちの状態で置かれたペットボトルをうまく避けながら、L字の板の上を走行。ペットボトルを倒さずに通過するほど高得点が得られ、6本全てが残っていたときには、ボーナスタイムは12秒となる。

スラロームのエリア
スラロームのエリア。運が悪いと、ペットボトルが連鎖的に倒れることも[クリックで拡大]

 ガレージでは、ロボットがブロックを運びつつ、駐車エリア内に停止すればOK。このとき注意したいのは、ブロックは指定された搬入領域に収まっている必要があるということだ。さらに、スラロームのエリア内に置かれたカードの色を読み取り、その色と同じ搬入領域に運べた場合には、より多くのボーナスタイムが得られる仕組みだ。

ガレージのエリア
ガレージのエリア。右にあるブロックを搬入領域まで運ばないといけない[クリックで拡大]

 前回より課題の難易度が少し上がっているためか、今回は多くのチームが苦戦した。完走した20チームのうち、半数の10チームは、スラロームとガレージで1点も得られないという結果になった。

 そんな中、全ての課題を満点でクリアするパーフェクトを達成したのは「KERT-B3」と「ヒット&ラン」の2チームのみ。どちらも大学のチームで、居並ぶ企業チームを抑えての1位2位は見事だった。3位にはL/Rコースで安定して早い走行タイムを出した「AISAN」が入り、企業チームの意地を見せた。

「KERT-B3」のパーフェクト走行。0.6秒というリザルトタイムはダントツの成績[クリックで再生] 出所:ETロボコン
  • プライマリークラス競技部門順位
    • 1位:KERT-B3(九州産業大学理工学部情報科学科)
    • 2位:ヒット&ラン(八戸工業大学 工学部)
    • 3位:AISAN(愛三工業 電動システム開発部ソフト開発室)

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