“三位一体”3Dビジョンでロボットを迅速立ち上げ、Mech-Mindが日本展開を強化:ロボデックス2023
Mech-Mind Roboticsは、「第7回ロボデックス」において、カメラと画像処理ソフト、ロボットプログラミングソフトを組み合わせた3Dビジョンシステムを紹介。これらと産業用ロボットを組み合わせばら積みピッキングなどを行うデモンストレーションを披露した。
Mech-Mind Roboticsは、「第7回ロボデックス」(2023年1月25〜27日、東京ビッグサイト)において、カメラと画像処理ソフト、ロボットプログラミングソフトを組み合わせた3Dビジョンシステムを紹介。これらと産業用ロボットを組み合わせばら積みピッキングなどを行うデモンストレーションを披露した。
中国で2016年に設立されたベンチャー企業であるMech-Mind Roboticsは、主にロボットと組み合わせて使用する3Dビジョンソリューションを展開している。現在はドイツや米国に次いで、2021年に日本法人Mech-Mindを設立し各地域での独立運営を進めている。
同社のソリューションの特徴が、産業用3Dカメラ「Mech-Eye」と、ディープラーニングなどのAI(人工知能)機能も含めた画像処理ソフトウェア「Mech-Vision」に加え、ロボット制御ソフトウェア「Mech-Viz」の3つをまとめて提供している点だ。エンドユーザーにとっては、カメラや画像処理ソフトウェアを個々に用意し、使用するロボットを個々にシステム構築する負荷を大幅に低減できる点が大きな評価を受けているという。
「Mech-Eye」は、対象とするワークの大きさや距離などに合わせて、10種類以上の製品を用意する。光源にレーザーを使用し距離1200〜3000mmなどの遠い距離で外乱光の影響を抑えた形で使用できる製品から、距離300〜600mmの距離で使用し外形寸法が145×51×85mmのコンパクトサイズのものまで、ニーズに合わせた製品群を拡充している。
「Mech-Vision」では、AI機能などの最先端アルゴリズムを内蔵し、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)により、ばら積みピッキングやパレタイジング、デパレタイジング、位置決め、塗布、欠陥検査、寸法測定など、プログラミングなしに認識させることができる。
「Mech-Viz」では、世界の主要なロボットメーカー20社以上のロボットプログラムに対応しており、3Dビジョンとの円滑な連携を可能とする。日本のロボットメーカーでも安川電機やファナック、川崎重工業、不二越、デンソーウェーブ、三菱電機、セイコーエプソンなどのロボットと連携可能。その他、ABBやKUKA、Universal RobotsやTechman Robotなど世界の主要ロボットメーカーとの連携も可能となっている。
こうした特徴が評価を受け、グローバルで既に1000社、3200台の導入実績があるとしている。
第7回ロボデックスでは、産業用ロボットを組み合わせ、段ボールに見立てた異なるワークをパレタイジングおよびデパレタイジングをするデモと、Mech-Mind向けのカメラケーブルが内蔵されたデンソーウェーブ「COBOTTA PRO」で金属部品のばら積みピッキングを行うデモを披露した。
「より多くの自動化を進めていくためには、ロボットと3Dビジョンによる“目”の組み合わせは必須だ。さらにそれを簡単に使用できるようにしていく必要がある。Mech-Mindでは、カメラとソフトウェア、ロボット制御プログラミングをオールインワンで提供することで、より早く負荷を低減した形でロボットを活用することができる。今後はさらにこれらを簡略化するために、業務用途ごとのアプリケーションテンプレートの用意を進めていきたい」(Mech-Mind)としている。
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