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誰でもすぐにロボットエキスパート、欧州ハンドメーカーが自動化展開基盤を投入FAニュース(1/2 ページ)

スウェーデンのOnRobot(オンロボット)は日本国内で2023年1月から提供を開始した産業用ロボットおよび協働ロボットの自動化展開プラットフォーム「D:PLOY」に関する記者会見を東京都内で開いた。

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 スウェーデンのOnRobot(オンロボット)は2023年1月20日、日本国内で同月から提供を開始した産業用ロボットおよび協働ロボットの自動化展開プラットフォーム「D:PLOY」に関する記者会見を東京都内で開いた。

ティーチング作業のほとんどを自動化、作業時間は最大90%短縮も

 D:PLOYはロボットを活用したアプリケーションを構築する際に、ティーチングに必要とされている手順の多くを自動化するソリューションだ。ワークのサイズやピッキングする位置などの情報を入力するだけで、D:PLOYが自動でパスなどを生成し、ロボットが稼働する準備が完了する。プログラミングは必要ない。例えばパレタイジングなら、ワークのサイズ、重さ、パレットのサイズとワークをいくつ載せるかを入力するだけで、アプリケーションの構築が終わる。アプリケーション構築にかかる時間は従来と比べて最大90%を短縮することができるとする。

CNCマシンティングにおける設定画面の一部
CNCマシンティングにおける設定画面の一部[クリックで拡大]
OnRobot CEOのエンリコ
D:PLOYを持つOnRobot CEOのエンリコ氏[クリックで拡大]

 OnRobot CEOのエンリコ・クログ・アイベルセン氏は「従来と比べロボットの入手は容易になり、使いやすくなったが、現場でアプリケーションを構築する作業は今でも複雑なままだ。それらに精通したエンジニアも世界的に不足している。D:PLOYがあれば誰でもすぐに、ロボットのエキスパートになることができる。自動化における次なる大きな一歩になると考えている。創業から4年間、さまざまなメーカー向けにロボットハンドを開発してきたが、今後、われわれはソリューションプロバイダーに舵を切っていく」と語る。

OnRobotのロボットハンドのみに対応、周辺装置は他社製も可能

 D:PLOYは、コンピュータが搭載されているOR:BASEを基本として、ユーザーの必要に応じて将来的なカメラシステム用のOR:EYES、Wi-Fiコミュニケーション用のOR:COM、CNCマシンティング用のOR:MACHINEを追加していく。

D:PLOYの構成
D:PLOYの構成[クリックで拡大]

 D:PLOYの導入にあたってはOnRobotのロボットハンドを使用する必要がある。センサーなど周辺装置に関しては他社製でも接続可能となっている。当初はパレタイジング、CNCマシンテンディング、パッケージング、ピック&プレースの4種類のアプリケーションに対応する。現時点で対応するロボットメーカーはABB、DENSO(産業用ロボット)、DOUSAN、FANUC(産業用ロボット、協働ロボット)、OMRON、TECHMAN、UNIVERSAL ROBOTの7社で、2023年夏ごろには新たに安川電機や川崎重工など5社に対応し、2つのアプリケーションも追加するアップグレードが行われる。その後も6〜8カ月おきに対応アプリケーションとメーカーを増やしていく。

将来的な追加アプリケーション
将来的な追加アプリケーション[クリックで拡大]

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