電気的寿命が長いFA市場向けの高信頼性リレー、低い故障率で保全コストも低減:FAニュース
ベスタクト・ソリューションズは、同社初となるFA市場向けリレー3機種を発表した。同社のパワーリードスイッチ「ベスタクト」を用いた3機種は、他社リレーと比較して接点の遮断時間が極めて短いため、電気的寿命が長い。
ベスタクト・ソリューションズは2023年1月5日、同社初となるFA市場向けリレー3機種を発表した。プラグイン型の「F3PE21」「F2PE20」とDINレール取り付け型の「F2DE20/D24」で、2022年から販売している。
接触不良問題を改善して交換頻度が減少、電池寿命も向上
3機種には、鉄道、電力、鉄鋼などの長寿命、高信頼性が求められる分野で培った技術が生かされている。FA市場の制御盤に用いるリレーの接触不良問題を改善し、リレーの交換頻度を減らして設備保全コストを低減する。
同社のパワーリードスイッチ「ベスタクト」を採用しており、回路設計の自由度を向上できる。ベスタクトは一般的なリードスイッチと比較して定格電流が大きく、直接制御できる機器が幅広い。そのため、保護回路や接触器を削減できる。特殊な接点構造に加え、接点が遮断する際の時間が短く、接点部の消耗を防ぐことから、大容量型ベスタクトの電気的寿命は一般リードスイッチの約2倍となっている。
また、リレーが接点を遮断する際は、放電が発生するが、ベスタクトを用いたリレーは接点部を短時間で均等に消耗するグロー放電で遮断する。接点部を極部的かつ激しく長時間消耗するアーク放電で遮断する金属シール接点リレーと比較すると、ベスタクトリレーの遮断時間は約8分の1、電気的寿命は約2倍となる。
ベスタクトリレーは不活性ガスを内蔵しており、接点のスイッチングを妨げる酸化被膜の発生を防ぐため、故障率が極めて低い。微小負荷のスイッチングにおいて、気中接点リレーの約20倍の信頼性を備える。
なお、プラグイン型リレー2機種は、2023年2月1日にAC操作型が追加予定だ。
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