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自動車業界のWebマーケティング戦略 新規顧客獲得には何が必要か:間違いだらけの製造業デジタルマーケティング(11)(3/4 ページ)
コロナ禍で製造業のマーケティング手法もデジタルシフトが加速した。だが、業界の事情に合わせたデジタルマーケティングを実践できている企業はそう多くない。本連載では「製造業のための正しいデジタルマーケティング知識」を伝えていく。第11回のテーマは自動車業界向けのWebマーケティング戦略の解説だ。
異業種の会社の発注のタイミングやニーズのつかみ方
クライアントが既にサプライヤーを抱えている中で、新規サプライヤーを探さなければならなくなるタイミングやニーズをどう捉えるか。これが、新市場開拓の一番の課題となる。以下は新規で探さなければならなくなるタイミングやニーズの例だ。
- 技術的な問題(既存の発注先では対応できない)
- 品質問題(不具合が多く発生している)
- 納期に問題(納期遅れが頻発)
- 生産キャパオーバー(増産に対応できない)
- 長期的な継続取引に問題(後継者不足)
- コスト問題(価格が折り合わない)
- リスク分散(2社以上の購買体制が必要になった)
- 生産拠点を移す必要がある(国内に戻さなければならない)など
では、ここでどうすればこのようなニーズやタイミングをつかむことができるか。そこには顧客を獲得する2つの手段を理解する必要がある。
新市場開拓の2つの手法
新市場開拓の手法は2通りしかない。自社で見つけるか、ユーザーに見つけてもらうかだ。多くの企業が見込みのありそうな企業や市場を特定し、どうやってアプローチしようかを模索している。
そうした企業では、市場調査やアプローチに多くの時間と労力をかけているか、もしくはアプローチ手法が見いだせず動けていない場合が多い。サプライヤーが自社で異業種の顧客を見つけるのは非常に難しいことを理解し、いかにユーザーに発見してもらい、声をかけてもらえるようにするかを考えたほうが効率が良い。なぜなら、サプライヤーの持つ加工技術は、その性質上どのように活用されるかは顧客次第で、サプライヤー側で用途定義することは非常に困難だからである。どんな製品に使ってもらうかは相手次第である。
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