DSRCとC-V2Xの両方式に対応する、V2X向け通信モジュールを開発:組み込み開発ニュース
村田製作所は、車車間、路車間通信(V2X)向け通信モジュール「Type 1YL」「Type 2AN」を開発した。Autotalks製チップセットを搭載し、DSRCとC-V2Xの2つの通信規格に対応できる。
村田製作所は2022年12月15日、車車間/路車間通信(V2X)向け通信モジュール「Type 1YL」「Type 2AN」を開発したと発表した。どちらも、DSRC(狭域通信:Dedicated Short Range Communications)方式とセルラーV2X(C-V2X)方式に両対応するAutotalks製チップセットを搭載している。
同社の高周波RF設計技術や独自の高密度実装技術を生かし、Type 1YLにはAutotalksのSECTON(ATK4055C)とPLUTON2(ATK3200)、Type 2ANにはCRATON2(ATK4245C)とPLUTON2(ATK3200)を組み込んだ。両社は5年以上にわたって共同開発、検証、広範なテスト、設計最適化に取り組み、品質や堅牢性、パフォーマンスレベルの向上に努めたという。
Type 1YLはUSB、SPI、UART、Type 2ANはUSB、SPI、UART、CAN、Ethernet(MAC)をインタフェースとして備える。サイズは、Type 1YLが業界最小レベルの33.0×27.0×3.0mm、Type 2ANが38.5×37.5×8.5mm。小型にすることで、設計自由度を高めた。
V2X通信には、多くの国や地域でDSRC方式とC-V2X方式が用いられている。しかし、国や地域によって対応する規格が異なるため、対応規格に合わせて設計を変える必要があり、設計が複雑化する一因となっていた。各国の通信規格に対応できるType 1YLやType 2ANを採用することで、システム設計のコスト削減につながると見込んでいる。
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