ペレット/フィラメントによる造形と切削加工を可能にした産業用大型3Dプリンタ:3Dプリンタニュース
スリーディー・システムズ・ジャパンは、産業用大型3DプリンタメーカーのTitan Roboticsを買収し、3D SystemsのポリマーAMソリューションに、Titan Robotics独自の押出成形技術を追加したことを発表した。併せて、「TITAN Atlasシリーズ」の日本市場での販売も開始する。
スリーディー・システムズ・ジャパンは2022年10月11日、産業用大型3DプリンタメーカーのTitan Roboticsを買収し、3D SystemsのポリマーAM(Additive Manufacturing:積層造形)ソリューションに、Titan Robotics独自の押出成形技術を追加したことを発表した。併せて、「TITAN Atlasシリーズ」の日本市場での販売も開始する。
Titan Roboticsは、ペレット押出、フィラメント押出、精密仕上げ(切削加工)用スピンドルツールなどのハイブリッドツールヘッド構成を採用し、ユーザーのアプリケーションに特化した造形/加工プロセスを提供する。30×30×45インチ〜最大50×50×50インチに対応する加熱造形プラットフォームとチャンバーにより、大型の工業部品を最大3万mm/分のプリント速度で製造できるという。
3D Systemsは今回の買収で、Titan Robotics独自の押出成形技術をポートフォリオに追加。これにより、鋳造工場、消費財、サービス事業所、輸送、モータースポーツ、航空宇宙、防衛、一般製造業などの市場で、新しいアプリケーションに対応可能になる。
また、Titan Robotics独自のモジュラーシステム設計と一般的な生産用ポリマーシステムにより、ペレットとフィラメントの両方の噴出成形が可能になる。ペレットを使用するダイレクト3Dプリントでは、低デュロメータ(軟質)から炭素繊維、ガラス繊維を高充填(じゅうてん)した高機能樹脂まで、さまざまな工業用材料をサポートする。用途に適した材料を選択できる他、最大75%のコスト削減が見込めるという。
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