直感的にIoTシステムがつくれるワイヤレスブロックの通信仕様を公開:組み込み開発ニュース
ソニーマーケティングは、直感的にIoTシステムを構築できるプログラミングツール「MESHブロック」の通信仕様を公開した。テキストプログラミング言語に対応することで、利用分野の拡大を見込む。
ソニーマーケティングは2022年8月31日、直感的にIoT(モノのインターネット)システムを構築できるプログラミングツール「MESH(メッシュ)ブロック」の通信仕様を公開した。テキストプログラミング言語に対応することで、利用分野の拡大を見込む。
MESHは、大きさ約24×48×12mmまたは約24×48×20mmのブロック形状をした、重さ約13gのBluetoothタグ。各ブロックは、ボタン、LED、動き、人感、明るさ、温度湿度、GPIOの7種の固有機能を備える。
各ブロックと身近なものを組み合わせることで、「人が通過したら信号を送る」「温度や湿度を計測して記録する」といったシステムやモバイルアプリを作れる。デジタルサイネージなどの既存システムにも、ブロックを容易に追加可能だ。
また、「MESHアプリ」を利用すると、ドラッグ&ドロップ操作でMESHをプログラミングできる。そのため、小中学校のプログラミング教材、DX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成や試作にも活用されてきた。
今回、通信関連の技術仕様を公開したことで、MESHアプリがなくても、JavaScriptやPythonなどテキストプログラミング言語からMESHを利用できるようになる。開発者やクリエイター、高等教育現場での利用を見込む。
MESHブロックの通信方式はBluetooth 4.0(Bluetooth Low Energy)、出力はBluetooth標準規格Power Class 2、見通し距離は約10m。Micro USB経由で充電し、充電時間は約1時間とする。
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