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安川電機がスカイディスクのAI搭載SaaS型生産スケジューラーを導入:製造IT導入事例
スカイディスクのAI搭載SaaS型生産スケジューラー「最適ワークス」を、安川電機が導入した。担当者以外でも設定変更や計画の再立案について容易に操作できるため、生産計画立案、修正業務の負荷を軽減できる。
スカイディスクは2022年8月24日、AI(人工知能)を搭載した、製造業向けのSaaS型生産スケジューラー「最適ワークス」を安川電機が導入したと発表した。
最適ワークスは、あらかじめ設定した生産条件を基に、AIが設備稼働や人員配置の割り付けといった生産計画を立案する。直感的な操作で条件設定や変更、修正に対応するため、計画立案業務を効率化できる。
安川電機は、自動車や電気、電子機器などの各分野で利用される産業用ロボットを製造している。それぞれのロボットは特有の工程や製造条件があるため、それを考慮しつつ、条件を満たすように生産計画を立案する作業が複雑化していた。
今回、そうした複雑化する計画立案業務の負荷軽減や、少人数の計画担当者による属人化リスクを解消するため、スカイディスクの最適ワークスを導入。同年2月の導入以降、特有の製造条件を設定しておくことで、担当者の代わりに生産計画を立案可能になった。
担当者以外でも、設定変更や計画の再立案について容易に操作できるため、生産計画立案、修正業務の負荷を軽減できる。今後、安定的に生産計画を立案できる体制を構築し、長期的な設備稼働率向上を目指すとしている。
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