ニュース
法人向け造形見積もりサービスを開始、会員登録不要で3Dデータをアップするだけ:3Dプリンタニュース
DMM.comは、DMM.make 3Dプリント事業において、3Dデータをアップロードするだけでデータの解析から見積もりまで1分で行える「法人向け簡易見積りサービス」の提供を開始した。
DMM.comは2022年9月8日、DMM.make 3Dプリント事業において、3Dデータをアップロードするだけでデータの解析から見積もりまで1分で行える「法人向け簡易見積りサービス」の提供を開始したことを発表した。
これまで、DMM.make 3Dプリント事業が手掛ける3Dプリント造形サービスのWeb見積もりは、DMM会員に登録したユーザーを対象にしており、決済方法もクレジットカードとDMMポイントのみとなっていた。そのため、請求書払いを希望する法人顧客が同サービスを利用する場合、別途メールフォームから必要な情報を入力するなど、見積もりの取得までに煩雑な手続きが発生していた。
今回の「法人向け簡易見積りサービス」は、こうした煩雑な手続きを解消するもので、DMM会員の登録をすることなく、3Dデータを法人向け専用フォームからアップロードするだけで、誰でも、簡単に、1分間で見積もりを取得することが可能だという。
以下、「法人向け簡易見積りサービス」でできることを列挙する。
- 3Dデータの解析
- 3Dデータの情報表示
- 素材の選択
- 造形価格の表示
- 概算見積もりのPDF作成
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- コロナ禍で生まれた3Dプリンタ活用の流れが、デジタル製造を加速
コロナ禍で、あらためてその価値が再認識された3Dプリンティング/アディティブマニュファクチャリング。ニューノーマルの時代に向け、部品調達先や生産拠点の分散化の流れが加速していく中、サプライチェーンに回復力と柔軟性をもたらす存在として、その活用に大きな期待が寄せられている。2021年以降その動きはさらに加速し、産業界におけるデジタル製造の発展を後押ししていくとみられる。 - 3Dプリンタの可能性を引き上げる材料×構造、メカニカル・メタマテリアルに注目
単なる試作やパーツ製作の範囲を超えたさらなる3Dプリンタ活用のためには、「造形方式」「材料」「構造」の3つの進化が不可欠。これら要素が掛け合わさることで、一体どのようなことが実現可能となるのか。本稿では“材料×構造”の視点から、2020年以降で見えてくるであろう景色を想像してみたい。 - いまさら聞けない 3Dプリンタ入門
「3Dプリンタ」とは何ですか? と人にたずねられたとき、あなたは正しく説明できますか。本稿では、今話題の3Dプリンタについて、誕生の歴史から、種類や方式、取り巻く環境、将来性などを分かりやすく解説します。 - 「単なる試作機器や製造設備で終わらせないためには?」――今、求められる3Dプリンタの真価と進化
作られるモノ(対象)のイメージを変えないまま、従来通り、試作機器や製造設備として使っているだけでは、3Dプリンタの可能性はこれ以上広がらない。特に“カタチ”のプリントだけでなく、ITとも連動する“機能”のプリントへ歩みを進めなければ先はない。3Dプリンタブームが落ち着きを見せ、一般消費者も過度な期待から冷静な目で今後の動向を見守っている。こうした現状の中、慶應義塾大学 環境情報学部 准教授の田中浩也氏は、3Dプリンタ/3Dデータの新たな利活用に向けた、次なる取り組みを着々と始めている。 - 3Dプリンティングの未来は明るい、今こそデジタル製造の世界へ踏み出すとき
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、サプライチェーンが断絶し、生産調整や工場の稼働停止、一斉休業を余儀なくされた企業も少なくない。こうした中、サプライチェーンに回復力と柔軟性をもたらす存在として、あらためて3Dプリンタの価値に注目が集まっている。HP 3Dプリンティング事業 アジア・パシフィックの責任者であるアレックス・ルミエール(Alex Lalumiere)氏と、日本HP 3Dプリンティング事業部 事業部長の秋山仁氏に話を聞いた。 - 絶対に押さえておきたい、3Dプリンタ活用に欠かせない3Dデータ作成のポイント
3Dプリンタや3Dスキャナ、3D CADやCGツールなど、より手軽に安価に利用できるようになってきたデジタルファブリケーション技術に着目し、本格的な設計業務の中で、これらをどのように活用すべきかを提示する連載。第4回は、3Dプリンタを活用する上で欠かせない「3Dデータ」に着目し、3Dデータ作成の注意点や知っておきたい基礎知識について解説する。