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狙われるOTシステム、戦争を機にサイバー攻撃が活発化産業制御システムのセキュリティ(2/2 ページ)

Nozomi Networksは「2022年上半期OT/IoTセキュリティレポート」に関するオンライン説明会を開催した。ロシアのウクライナ侵攻がサイバーセキュリティに与えた影響などが紹介された。

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2022年下半期は攻撃の巧妙化や大企業への攻撃増を予測

 レポートでは推奨事項として、データのバックアップを取ることが重要とした他、サイバー脅威インテリジェンスの推進や、事業者および自社内のクラウドセキュリティの強化などを挙げた。2022年の下半期は産業制御システムへの攻撃の巧妙化や、機密性の高いデータを持つ大企業への攻撃増加などを予測した。

 村田氏はOTセキュリティを巡る各国の状況について「どの国でもOTセキュリティとして対策を打つ原動力になっているのは政府のガイドライン、レギュレーションであるのは共通だが、諸外国の方が日本より1年半から2年は導入が早い印象がある」と述べた。目下、経済産業省の主導で「工場セキュリティガイドライン」の策定が進んでおり、村田氏は「今後、製造業各社の関心がより高まってくるのでは」と期待した。


同社 日本担当カントリーマネージャーの芦矢氏 出所:Nozomi Networks

 Nozomi Networks 日本担当カントリーマネージャーの芦矢悠司氏はOTセキュリティについて「日本は専任役員などを設けてDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する動きがある中で、製造業ではこれまでITとOTは別の管理だったのが、DXによってその垣根をなくそうという流れが出ている。DX観点からのセキュリティへの問い合わせが増えている」と語った。


レポートで挙げられた推奨事項[クリックして拡大]出所:Nozomi Networks

2022年下半期の予測[クリックして拡大]出所:Nozomi Networks

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