3Dプリント技術により衛星の大型アンテナアレイに必要な部品を生産:3Dプリンタニュース
3D Systemsの「DMP Factory 500」ソリューションが、Airbus Defence and SpaceのOneSat型衛星の部品生産に採用された。エンドツーエンドの積層造形ソリューションを設計し、衛星の大型アンテナアレイに必要な部品の生産に成功した。
3D Systemsは2022年7月26日、同社の「DMP Factory 500」ソリューションが、Airbus Defence and Space(Airbus)のOneSat型衛星の部品生産に採用されたと発表した。エンドツーエンドの積層造形ソリューションを設計し、衛星の大型アンテナアレイに必要な部品の生産に成功した。
AirbusのOneSat型衛星は、宇宙空間でも自由に通信地域や伝送容量を変更できる。各OneSat型衛星には、送信用と受信用の大型アンテナアレイが1つずつ必要となる。
今回、アルミ合金の「LaserForm AlSi10Mg」と独自に開発した特定のパラメーターを用いて、アンテナ部品を連続生産し、必要となる30μmの層厚を達成するため、3D SystemsのDMP Factory 500ソリューションを採用。OneSat型衛星全体のアンテナ開発を目指し、複数年契約を締結した。
3D Systemsは、DMP Factory 500をはじめ、材料、ソフトウェア、アプリケーションの専門知識からなるエンドツーエンドのAMソリューションを設計することで、大型アンテナアレイに最適化されたプロセスと部品を提供する。これにより、軌道上で仕様を変更できる、新たなOneSat型衛星用の大型アンテナアレイの開発が可能になる。
また、市場投入までの時間を短縮するため、別のティア1サプライヤーに部品の生産を移管して生産環境を増やす、技術移管プロセスも主導する。DMP Factory 500をサプライヤーが追加購入することで、既存の設備を補完し、Airbusが求める品質レベルを満たせるようになるとしている。
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