在宅勤務で「仕事以外の生活の重要性をより意識するようになった」46.9%:キャリアニュース(1/3 ページ)
「パソナ総合研究所」が「在宅勤務による生活、キャリア意識への影響」に関する調査結果を発表した。「仕事以外の生活の重要性をより意識するようになった」と46.9%が回答し、46.3%が「転職を検討した、希望就業先が変化した」と答えた。
パソナグループの「パソナ総合研究所」は2022年6月15日、「在宅勤務による生活、キャリア意識への影響」の調査結果を発表した。
同調査は「第2回 コロナ後の働き方に関する調査」の第2弾として実施されたもので、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた2021年の緊急事態宣言中に、在宅勤務を経験した三大都市圏の20歳以上の男女を対象とした(三大都市圏は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県)。回答は1101人から寄せられた。
初めに、在宅勤務をした結果、仕事と仕事以外の生活のバランスについての意識に変化があったか尋ねた。結果は前回(2020年調査)同様「仕事以外の生活の重要性をより意識するようになった」(46.9%)が最も多く、「仕事の重要性をより意識するようになった」(11.3%)を上回った。年代別に見ると、その傾向は20代、30代の若年層ほど強くなっている。
仕事以外の生活の重要性をより意識するようになった理由としては、「家事や家族とのコミュニケーションに使う時間が増加したため」(56.8%)が最も多かった。次いで「自身や家族の健康面の意識が高まったため」(53.7%)となっている。1位と2位の順位は前回と同様だが、その割合は若干低下している。一方、「会社の同僚などと接する時間が減ったため」(30.2%)は増加した。
続いて、「同居の配偶者あり」の人に、自身と配偶者との家事や育児の分担状況を「コロナ前」「第1-2波(2020年)」「第3-5波(2021年)」それぞれについて答えてもらった。
20代男性の回答を見ると「本人(男性)の家事、育児の負担が大きい」と回答した割合が、「配偶者(女性)の家事、育児負担が大きい」より明らかに多くなっている。30代以上の男性は「本人(男性)の家事、育児の負担が大きい」と回答した割合が、「配偶者(女性)の家事、育児負担が大きい」より大幅に少なかった。40代以上の男性を見ると、その差が顕著になっている。また、在宅勤務の開始から時間が経過するに伴って、「本人(男性)の家事、育児の負担が大きい」が増加していく傾向が見られた。
女性の回答は、全世代で「本人(女性)の家事、育児の負担が大きい」が、「配偶者(男性)の家事、育児負担が大きい」を大きく上回っている。男女の回答結果について、30代以上では相関性が見られたが、20代では相関性が見られなかった。
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