シグナルジェネレータ「Si5351A」をデジタル変調器として使ってみる:注目デバイスで組み込み開発をアップグレード(2)(2/4 ページ)
注目デバイスの活用で組み込み開発の幅を広げることが狙いの本連載。第2回は、シグナルジェネレータ「Si5351A」をデジタル変調器として活用できるかを試してみる。
ハードウェアの構成
次の図3を見てください。
今回は、Si5351Aを、デジタル変調器として使えるかどうかを検証する実験を行います。そこで、Si5351Aから送信したデジタル信号を、PC側で受信して復調できるかを検証します。
図3の中には、PCとソフトウェア無線通信モジュールのRTL-SDR、Si5351Aのモジュールが刺さったブレッドボートとラズパイが登場します。ラズパイとSi5351AはI2Cで接続します。Si5351AとRTL-SDRはSMAケーブルでつなぎます。RTL-SDRとPCはUSBでつなぎます。すなわち、ラズパイとSi5351Aが送信側、RTL-SDRとPCが受信側でその間は電波(SMAケーブル)でつながっている構成です。
次の図4はSi5351Aをブレッドボードに縦刺しにしたものです。
ブレッドボードにはSMAメスコネクターが搭載されており、Si5351AのGNDとCLK0に接続しています。このブレッドボードですが、電波系の実験を行うために筆者が用意しました。冒頭にも書きましたが電波法への配慮です。
次の図5はRTL-SDRです。Si5351Aが送信したデジタル変調された電波を受信します。このRTL-SDRとPCはUSBインタフェースで接続します。なお、このRTL-SDRは、購入時にはプラスチック筐体に入っていましたが、基板を取り出してSMAメスコネクターを本来のコネクターの上にロウ付けして使っています。SMAコネクターに変換するケーブルも注文していたのですが、なかなか届かなかったので力技でやっちゃいました。
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