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領域最適化のアルゴリズムについて考えるフリーFEMソフトとExcelマクロで形状最適化(12)(3/6 ページ)

原理原則を押さえていれば、高額なソフトウェアを用意せずとも「パラメトリック最適化」「トポロジー最適化」「領域最適化」といった“形状最適化”手法を試すことができる! 本連載ではフリーのFEM(有限要素法)ソフトウェア「LISA」と「Excel」のマクロプログラムを用いた形状最適化にチャレンジする。連載第12回では、前回に引き続き「領域最適化」をテーマに具体的なアルゴリズムについて考えながら、その理解を深めていく。

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領域最適化のアルゴリズム

 領域最適化のアルゴリズムを図6に示します。「****_struct_[n].liml」「****_surface_[n].liml」はLISAのファイル名で、[n]の部分は世代数となります。

領域最適化(力法)のアルゴリズム
図6 領域最適化(力法)のアルゴリズム[クリックで拡大]

 ファイル名の説明を図7に示します。

ファイル名の意味
図7 ファイル名の意味[クリックで拡大]

 図6*Aの判断は人間が行います。また、図6*Bの部分でポアソン比をゼロにした理由については以下の通りです。

 図4の荷重による弾性解析で物体が非圧縮性であったら、どれほど大きな荷重を与えても体積は変化しません。弾性体の体積弾性率K[Pa]は次式で表されます(参考文献[2])。

式6
式6

E:ヤング率[Pa]
ν:ポアソン比[-]


 ポアソン比が0.5[-]の場合、Kは無限に大きくなって非圧縮性となります。圧縮性を持たせるためにポアソン比をゼロとしました。

参考文献:

  • [2]日本機械学会|機械工学便覧 A4 材料力学|PA4-6(1992)

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