検索
ニュース

毎時42cmの超高速造形を可能にした3Dプリンタ、クラファンで先行予約開始3Dプリンタニュース

Shenzhen Heichuang Technologyは、1時間に42cmもの高速造形が可能なDCLF方式3Dプリンタ「Rocket 1」の先行予約を開始した。硬化された造形物を樹脂と充填液に沈めるトップダウン方式を採用し、高速かつ高精細な造形が可能だ。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 Shenzhen Heichuang Technologyは2022年4月27日、自社ブランド「HITRY」が同年4月11日よりクラウドファンディング「CAMPFIRE」上で、1時間に42cmもの高速造形が可能な3Dプリンタ「Rocket 1」の先行予約を開始したと発表した。これまでに約2140万円の支援額を集めており、受付は同年5月30日で終了する。

3Dプリンタ「Rocket 1」
3Dプリンタ「Rocket 1」[クリックで拡大] 出所:Shenzhen Heichuang Technology

 ビルドプレートを樹脂と充填(じゅうてん)液に沈めて造形するトップダウン型を採用するRocket 1は、独自開発のDCLF(Digital Continuous Liquid Forming:デジタル連続液成形)方式を採用。液晶画面の高解像度化とDLP硬化技術の長寿命化を両立する陥没面形成光を用いた3Dプリンティング技術により、高速かつ高精度な造形を可能にする。

高精度な造形が可能
高精度な造形が可能[クリックで拡大] 出所:Shenzhen Heichuang Technology

 樹脂タンクには、最大3.7kgの樹脂を入れることができる。樹脂に溶けず、再利用可能な独自開発の充填液を使うことで、最低300gの樹脂でプリントが可能だ。純正樹脂の使用を推奨するが、405nmの光源を用いるため、市販のUV樹脂も利用できる。

充填が容易な専用樹脂
充填が容易な専用樹脂[クリックで拡大] 出所:Shenzhen Heichuang Technology

 機械の上から樹脂表面に光を当てて硬化する方式のため、スクリーンやリリースフィルムといった消耗品は不要。液体の浮力を利用してプリントするトップダウン型は、エラーの発生やサポート材の低減、造形の高速化などのメリットがある。

 3Dデータの読み込みにはUSBメモリを使い、直感的に操作できるタッチスクリーンを搭載する。1万8000時間以上の稼働が可能な工業グレードの耐久性があり、デジタル連続液成形DCLFライトを交換すれば、さらに1万8000時間の稼働に対応する。

 多様な特性を備える8種類の樹脂に対応しており、今後も対応樹脂を増やしていく予定だ。最大造形サイズは143×89×150mmで、解像度はXY軸が0.035mm、Z軸が0.001mmとなっている。

⇒ その他の「3Dプリンタ」関連ニュースはこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る