製造業など各業界のベストプラクティスとAIを統合したソリューション:製造ITニュース
DataRobotは、製造や金融、ヘルスケア、小売など各産業向けのベストプラクティスとAI機能を統合し、業界向けのパートナーシップ拡大までを一体化した包括的ソリューション「DataRobot AI Cloud for Industries」を発表した。
DataRobotは2022年4月22日、各業界特有のAI(人工知能)機能を備えた「DataRobot AI Cloud for Industries」を発表した。製造や金融、ヘルスケア、小売など各産業向けのベストプラクティスとAI機能を統合し、業界向けのパートナーシップ拡大までを一体化した包括的ソリューションとなる。
AIクラウドプラットフォーム「DataRobot AI Cloud」をベースとし、顧客などへのサービス提供時に、AIを活用して業務の変革、成長機会の加速、リスク管理などを可能にする。製造業向けの「DataRobot AI Cloud for Manufacturing」、金融業向けの「DataRobot AI Cloud for Banking」、医療機関向けの「DataRobot AI Cloud for Healthcare」、小売業向けの「DataRobot AI Cloud for Retail」をそろえる。
AI実現のための100以上のベストプラクティスを提供するほか、各業界のユースケースを対象にしたソリューションアクセラレーターやサードパーティー統合などにより、AIコンセプトから製品化までの工程を加速できる。また、クラウドやオンプレミス、エッジ上に展開可能な柔軟性も備える。ISO 27001をはじめとする各種プライバシー、セキュリティ認証とAIを組み合わせた活用も可能だ。
製造業向けのDataRobot AI Cloud for Manufacturingでは、サプライチェーンや在庫予測、予防保全、品質保証を強化できる。例えば、AIで製品品質を確保しながら運用プロセスを効率化したり、出荷遅延を予測してサプライチェーンネットワーク遅延に備えることができる。
同社は今後、DataRobot AI Cloud for Industriesをエネルギーやライフサイエンス、保険、政府、通信、メディアの各組織に拡大する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AIの価値を生む市民データサイエンティストを育成、DataRobotが新サービス
機械学習自動化プラットフォームを展開するDataRobotの日本法人・DataRobot Japanは、東京都内で会見を開き、2017年から本格化させて国内展開の状況を紹介するとともに、新たな商品パッケージ「AI-Driven Enterprise Package」について説明。事業部門がAIを活用する上で重要な役割を果たす「市民データサイエンティスト」を育成するという。 - AIの民主化だけでなく事業実装も推進、DataRobotから「AIサクセスプログラム」
機械学習自動化プラットフォームを展開するDataRobotは2019年7月23日、日本国内での事業展開の状況と、同年8月1日から提供を始める新たなサービス「AIサクセスプログラム」について説明した。 - 予測精度が50%超向上、機械学習プラットフォームの効果
新日鉄住金ソリューションズは、同社が支援した機械学習プラットフォーム「DataRobot」の導入事例について発表した。導入先のセイコーエプソンが概念実証したところ、予測精度が50%以上向上し、予測モデル作成期間を大幅に短縮できた。 - 機械学習のモデル作成/実装を自動化、半年の工程を1週間に短縮
新日鉄住金ソリューションズは、米国のDataRobotの販売代理店として機械学習プラットフォーム「DataRobot」の提供を開始した。これまで時間を要していた、機械学習アルゴリズムの選択などモデルの作成、実際のシステムへの配備、運用といった工程を自動化。半年から1年かけていた作業を1週間に短縮する。 - 知見やノウハウを結集するデータ解析基盤の運用を開始
新日鉄住金ソリューションズは、同社の統合データ解析環境「Data Veraci@absonne」と機械学習プラットフォーム「DataRobot」を新日鐵住金に導入し、運用を開始した。