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EVへの懸念と実際の満足度は? サブスクで新車に乗る人は? 自工会が調査電動化(1/2 ページ)

日本自動車工業会がまとめた「2021年度乗用車市場動向調査」では、EV(電気自動車)や安全技術に対する高い関心が示された。その一方で、自動車に支払う費用に負担を感じる声も小さくない。カーシェアリングの利用経験やサブスクリプションサービスの利用意向の少なさも判明した。

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 日本自動車工業会がまとめた「2021年度乗用車市場動向調査」では、EV(電気自動車)や安全技術に対する高い関心が示された。その一方で、自動車に支払う費用に負担を感じる声も少なくない。カーシェアリングの利用経験やサブスクリプションサービスの利用意向の少なさも判明した。

 調査は単身世帯を含む一般家庭を対象に実施した。乗用車を保有する世帯では直近に購入したクルマの主な運転者に、保有していない世帯では運転免許保有者や家計の中心者に回答を求めた。総標本数は4500となる。

 乗用車の世帯保有率は77.9%だった。世帯保有率が特に高いのは、地方の4万世帯以上の人口集中地区に暮らす長子が未就学児もしくは家計中心者が39歳以下で子どものいない世帯(家族形成期)や、長子が小中学生の世帯(家族成熟期)で、8割を超える。

 保有期間は平均7.1年で、10年超が2割強を占める。車型別にみると軽乗用車が3割強、ボンネットワゴンが2割強を占める。排気量別では「ハイブリッド・その他」が2割弱を占めており、2013年から増加傾向が続いている。

 乗用車保有者の6割弱が維持費に負担を感じている。自動車税、自動車重量税、車検台、駐車場代、燃料代、自賠責保険料、任意保険料などの維持費の支払いについては、年間11〜20万円が28%、21〜30万円が24%となっており、30万円までで6割強を占める。年間維持費の削減希望額を尋ねると、67%が10万円減らしたいと答えた。


年間維持費の金額ごとの比率[クリックで拡大] 出所:日本自動車工業会

 乗用車を保有しない理由としても、維持費の負担の大きさが上位を占めている。乗用車を保有しない世帯は首都圏中心部、低年収層、39歳以下の単身者、子どもと別居している世帯や55歳以上の単身者などの「高齢期」に多い。今後、購入意向がある非保有世帯は5%と低い結果となった。


乗用車を保有していない世帯の購入意向[クリックで拡大] 出所:日本自動車工業会

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