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キヤノンのMRシステム用HMDに広画角化と軽量化を両立する「MREAL X1」登場VR/AR/MRニュース(1/2 ページ)

キヤノンは、MRシステム「MREAL」用のヘッドマウントディスプレイの新製品「MREAL X1」を2022年6月上旬に販売開始する。広画角化と軽量化ニーズに応える製品で、従来機種と同じくビデオシースルー方式を採用し、現実世界とCG映像を違和感なく融合させた臨場感のあるMR体験を提供する。

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 キヤノンは2022年4月21日、MR(複合現実)システム「MREAL」用のヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)の新製品「MREAL X1」を同年6月上旬に販売開始すると発表した。従来機種と同じくビデオシースルー方式を採用し、現実世界とCG映像を違和感なく融合させた臨場感のあるMR体験を提供する。

MRシステム「MREAL」用HMDの新製品「MREAL X1」
広画角化と軽量化を両立させたMRシステム「MREAL」用HMDの新製品「MREAL X1」[クリックで拡大] 出所:キヤノンITソリューションズ

 MREAL X1は、2021年2月発売の最軽量モデル「MREAL S1」と同じエントリーモデルの位置付けで、広画角化と軽量化ニーズに応えるMREALシリーズ用HMD製品の新ラインアップとなる。

活用現場の声を反映しながら製品の改善に取り組んできたキヤノン
活用現場の声を反映しながら製品の改善に取り組んできたキヤノン[クリックで拡大] 出所:キヤノンITソリューションズ

 MREAL S1およびMREAL X1をはじめとするMREALシリーズのHMDは、キヤノンが長年培ってきた光学技術や画像処理技術をベースに、映像の高精細化、色彩の再現性、実寸大表示を追求。また、一般的なXR体験の際に感じるサイズや距離に対する違和感を軽減すべく、瞳に対してカメラと表示パネルを直線的に配置する光軸一致と、カメラと瞳の位置を近づける薄型化を実現している。

瞳に対してカメラと表示パネルを直線的に配置する光軸一致と、カメラと瞳の位置を近づける薄型化を実現
瞳に対してカメラと表示パネルを直線的に配置する光軸一致と、カメラと瞳の位置を近づける薄型化を実現[クリックで拡大] 出所:キヤノンITソリューションズ

 MREALシリーズは、キヤノンが研究/開発/生産を担い、キヤノンITソリューションズが販売&マーケティング/サポート&サービス/ITソリューションの提供を行う。併せて、キヤノンマーケティングジャパンをはじめとする販売パートナーを通じた販売活動も展開する。MREALシリーズの導入実績は、製造業を中心に既に100社を超えており、キヤノンの一部の製造現場においても実導入されているという。

 今回のMREAL X1の追加により、利用シーンや顧客ニーズに応じた幅広い機種提案が可能になるとしている。MREAL X1を採用した場合のMREALシステムの導入価格は、MREAL X1本体、PC、基本ソフト、表示アプリケーションをセットにした最小構成で350万円からとなる。

MREALシステムの構成について
MREALシステムの構成について[クリックで拡大] 出所:キヤノンITソリューションズ

 想定するMREAL X1の主要ターゲットは、従来同様に、製造業におけるモノづくりの検証およびシミュレーション用途を見込む。また、MREAL X1の市場投入によって、ショールームやプレゼンテーション、医療トレーニング、ライブイベントなど、新分野への利用拡大も狙う。さらに、トレンドを踏まえた展開の可能性として、遠隔による研修/トレーニングの実現や、空間全体を3Dデータ化するボリュメトリックビデオ技術とMREALを融合した臨場感のあるイベントの開催なども視野に入れているという。

製造現場における装置メンテナンスの作業性をMREALシステム(HMDはMREAL X1)を用いて検証する様子を模したデモンストレーション
製造現場における装置メンテナンスの作業性をMREALシステム(HMDはMREAL X1)を用いて検証する様子を模したデモンストレーション[クリックで拡大]

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