KDDIとNTTドコモがARメガネ「Nreal Air」の予約受付開始:VR/AR/MRニュース
KDDIとNTTドコモが、NrealのARメガネ「Nreal Air」を日本で発売する。最大201インチで映像を視聴可能で、TUV Rheinland(テュフ・ラインランド)から低ブルーライト、フリッカーフリーの認証を取得している。
Nrealは2022年2月14日、KDDIとNTTドコモが同社のAR(拡張現実)メガネ「Nreal Air」を日本で発売すると発表した。同日より予約受付を開始しており、予約注文分は同年3月4日に販売開始の予定。希望小売価格は4万9800円(税込み)だ。
Nreal Airは、本体重量が約79gと軽量で、サイズは使用時が148×52×159mm、収納時が148×52×60mm。折りたたむと、ポケットに収まるサイズだ。一般的なVR(仮想現実)グラスの約2倍のシャープさを有し、最大201インチで映像を視聴できる。
ウルトラリニアスピーカーと大型音響空間を搭載し、低音強調アルゴリズムやノイズキャンセリングにより、臨場感を高める。同社独自の3Dインタラクティブアプリケーション「Nebula」により、仮想画面を複数同時に立ち上げられる。
最大40度の柔軟性を確保したスプリングヒンジシステムにより、さまざまなヘッドサイズに対応する。最適な視野角が確保できる3段階のテンプル傾斜角調整システムも搭載した。
TUV Rheinland(テュフ・ラインランド)から、ハードウェアレベルの低ブルーライト、フリッカーフリー認証を取得。マイクロOLEDスクリーンが発するブルーライトスペクトル中の高エネルギー可視ブルーライトの割合が31%、sRGB色域カバー率が99.5%となっており、ブルーライトが視覚に与える潜在的な影響を軽減しながら、画面の色をsRGBの全色域でほぼ完全に表現できる。
3DoF(Degree of Freedom)のヘッドトラッキングシステム、60Hzのリフレッシュレート、単眼解像度が最大1080pのHD Micro-OLEDスクリーンを備える。視野角は約46度、角解像度は最大49ピクセル/度だ。
また、Nreal Airとスマートフォンの互換性を強化するアクセサリ「Nreal Streaming Box」の販売も予定する。Nreal AirまたはNreal Lightを接続すると、Wi-Fi/ホットスポット経由でスマートフォンのコンテンツや画像をARメガネにワイヤレスで投影し、視覚体験ができる。希望小売価格は9900円(税込み)となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造業こそ「メタバース」に真剣に向き合うべき
2022年は「メタバース」に関するさまざまな技術やサービスが登場すると予想されます。単なるバズワードとして捉えている方も多いかと思いますが、ユースケースをひも解いてみると、モノづくりに携わる皆さんや設計者の方々にも深く関わっていることが見えてきます。一体どんな世界をもたらしてくれるのでしょうか。 - 日産がMR技術活用で外観目視検査の作業習熟期間を半減、指導工数は9割減
オンラインイベント「製造・自動車業界DXフォーラム2021」において、日産自動車は「【日産自動車が進める生産現場のDX】 Mixed Realityを活用した早期作業習熟の実現」と題し、2021年10月に発表した「ニッサンインテリジェントファクトリー」の取り組みの1つである「MR(複合現実感)を活用した革新的作業指導」について紹介した。 - トヨタが挑戦するxRを活用したもっといいクルマづくりとサービス提供
オンラインイベント「Unity道場 自動車編」において、トヨタ自動車 サービス技術部 主幹の栢野浩一氏が登壇し、「トヨタのxR活用で進める現場DXへの挑戦 〜UnityとHoloLens 2を用いて〜」をテーマに、販売店への展開を中心としたサービス技術領域における「HoloLens 2」を活用した取り組みや、xR技術の試行事例などについて紹介した。 - 工場やオフィスなど現実空間を対象にARコンテンツをレイアウトできる技術
PTCジャパンはメディア向けラウンドテーブルを開催し、同社の産業向けAR(拡張現実)ソリューション「Vuforia Studio」が提供する空間コンピューティング「Area Targets(エリアターゲット)」の特長やその可能性について説明した。 - 3D CADで作った3Dデータを生かし切るVRとARの進化
AI(人工知能)と同じく2016年にブームを迎えたVR(仮想現実)。2017年以降、このVRが、製造業や建設業の設計開発プロセスに大きな変化を与えそうだ。AR(拡張現実)についても、「デジタルツイン」をキーワードに3D CADで作成した3Dデータの活用が進む可能性が高い。 - 「VR=仮想現実感」は誤訳!? VRの定義、「製造業VR」の現状と課題
製造業VR開発最前線 前編では、VRやAR、MRの概要、製造業向けVRの他の分野のVRとは異なる特徴、これまでの状況などを説明する。