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OPAシステムでプラント設備を稼働させるフィールドテスト、ExxonMobilで実施FAニュース

横河電機は、オープン・プロセス・オートメーションシステムを用いてプラント全体の製造設備を稼働させるフィールドテストを、ExxonMobilの既存プラントで実施する。

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 横河電機は2022年1月31日、オープン・プロセス・オートメーション(OPA)システムを用いてプラント全体の製造設備を稼働させるフィールドテストで、ExxonMobilからシステムインテグレーターに選定されたと発表した。このフィールドテストは、米国メキシコ湾岸にある、ExxonMobilの既存プラントで実施する。

 両社はこれまで2年間にわたり、テキサス州の開発オフィスでOPAテストベッドを共同運用し、OPA技術の開発、試験、改善に取り組んできた。この協働から、OPAのフィールドテストに向けた中核機能を開発し、併せて適合性を評価している。

 今回のフィールドテストでは、Open Process Automation Standard(O-PAS)規格を満たす1つの統合システムとして、既設の分散型制御システム(DCS)とプログラマブルコントローラー(PLC)を更新する。OPA技術やインタフェースを導入することで、制御機能が強化される。

 従来の製造設備では、各サプライヤーの生産制御システムを統合する必要があり、その結果、新規プロジェクトのコスト、システムの運用、保守を含めたトータルコストが高くなる傾向にあった。OPAシステムは、コンフィギュレーションとアプリケーションのポータビリティをコンポーネント間で可能にすることで、各サプライヤーからコンポーネントを容易に統合でき、制御システムのトータルコストを最適化する。

 横河電機は、既にプロジェクトの基本設計フェーズの作業を開始。2023年には、2000以上の入出力モジュールを含む、OPAのフィールドテスト用システムの稼働開始を予定している。

 また、このフィールドテストと並行して、最新のO-PAS規格に従い、OPA技術の改善に継続的に取り組んでいく。

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