最終製品製造まで対応したFDM方式業務用3Dプリンタ:3Dプリンタニュース
APPLE TREEは、最終製品製造まで対応するFDM方式の業務用3Dプリンタ「Creator4」を発売した。最大360℃まで加熱可能なノズルを搭載し、造形が難しいカーボンファイバー、ナイロン、一部のスーパーエンプラなどの素材も安定した造形ができる。
APPLE TREEは2022年1月25日、最終製品製造まで対応するFDM(熱溶解積層)方式の業務用3Dプリンタ「Creator4」を発売した。FLASHFORGE製の最上位モデルで、カーボンファイバーから一部のスーパーエンプラまで対応する。
最大造形サイズは400×350×500mm。一般的な3Dプリンタの場合、大型モデルの造形時に分割が必要だったが、大型造形が可能なCreator4であれば分割せずに一体化したまま出力できる。
また、ダイレクト方式の独立型デュアルエクストルーダー(IDEX)を採用。左右に独立して稼働するエクストルーダーを搭載しており、さまざまな造形に対応する。
エクストルーダーは、工業用フィラメント対応の「EXTRUDER-HT」、炭素繊維対応の「EXTRUDER-HS」、軟性フィラメント対応の「EXTRUDER-F」の3種類をそろえ、用途に応じて使い分けが可能だ。なお、Extruder-Fは発売準備中で、購入時はExtruder-HT、またはExtruder-HSのどちらかのエクストルーダーを選択する。
フィラメントは約20種類に対応する。最大360℃(Extruder-HS使用時)まで加熱可能なノズルを搭載し、造形が難しいカーボンファイバー、ナイロン、一部のスーパーエンプラなどの素材も安定した造形が可能だ。反りを防ぐためにヒートチャンバーを搭載しており、庫内温度を一定に保つ。最大65℃まで温められ、収縮の大きいABSのような材料も反りのない造形ができる。
16点のメッシュベッドレベリング機能を備え、自動でプラットフォーム調整が可能。これにより、手動のレベリングを採用する3Dプリンタに比べて、作業効率が向上している。X軸とY軸には、高精度なリニアガイドを搭載し、正確な位置決めに対応した。
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