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バッチプラント向けの基本処方を統合管理できるエンジニアリング環境を提供FAニュース

横河電機は、バッチプロセス向けに基本処方の管理と構築を支援する「統合処方マネージャ」の国内販売を開始した。作図用ツールや再利用できるテンプレートモジュールにより、多品種生産のバッチプラントの効率化と品質の均一化に貢献する。

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 横河電機は2021年12月16日、バッチプロセス向けに基本処方の管理と構築を支援する「OpreX Integrated Recipe Manager(統合処方マネージャ)」の国内販売を開始した。

 同一の設備や装置を使用して多品種を製造するバッチプロセスでは、複数原料の移送経路の変更、レシピの切り替え、工程組み替えなどが必要だ。また、処方の変更が頻繁に生じるプラントでは、製造に用いる装置や実行手順などを定義する基本処方の適切な管理が重要となる。

 統合処方マネージャは、基本処方を統合管理できるエンジニアリング環境として開発された。作図用ツールや再利用できるテンプレートモジュールにより、バッチシステムの基本処方の統合管理、エンジニアリング、単位シーケンス(手順)の設計を支援する。バッチプロセス制御に関する国際標準規格「ANSI/ISA-88.01」に準拠しており、効率的なバッチプロセスにより、品質を均一化する。

 これまでバッチ制御とバッチ管理は別々に管理され、基本処方の変更がたびたび生じた場合、構築や管理が複雑になっていた。同環境を導入することで、バッチ制御とバッチ管理の両システムで扱う基本処方を統合管理し、新製品用の基本処方を容易に構築可能になる。

 また、ハードウェアの構成とは別に単位シーケンスを設計可能で、選択式のユーザーインタフェースを利用してプログラミングなしで単位シーケンスのアクションを作成できる。プレイバック機能では、同社エンジニアと共同で動作確認しながらバッチシステムを構築可能で、これらにより、負荷の高い要求仕様を効率的に作成できる。

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統合処方マネージャのバッチプロセス作成イメージ[クリックで拡大] 出所:横河電機

 再利用可能なモジュールのテンプレート構築機能も搭載する。バッチシステムの構築では、類似のプロセスを何度も設計することがあるが、一度構築したモジュールを再利用することでバッチシステムの品質を均一化し、構築作業時間も短縮する。

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