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パナソニックが図研のエレクトロニクス設計ソリューションなどを採用:製造IT導入事例
図研のエレクトロニクス設計ソリューション「CR-8000」シリーズと設計データマネジメントシステム「DS-CR」を、パナソニックが採用した。受注総額は約1.5億円になる。
図研は2021年10月14日、同社のエレクトロニクス設計ソリューション「CR-8000」シリーズと設計データマネジメントシステム「DS-CR」を、パナソニックが採用したと発表した。
これらのソリューションを導入したのは、パナソニックのエンターテインメント&コミュニケーション事業部イメージングビジネスユニットで、国内および中国の拠点が対象となる。受注総額は約1.5億円になるという。
両社はこれまで、全社レベルで共通利用が可能な電子部品情報システムを構築してきた。今回、パナソニックのイメージングビジネスユニットが従来のプリント基板設計環境から、図研が提供する環境へ全面移行することで、パナソニック内で製品や事業の枠組みを越えた部品および商品開発情報の共有化が図られる。これにより、CADライブラリーや電子部品の共通化、技術の共有も進むことが期待される。
パナソニックでは、電子部品の標準化や設計の共通化は、さまざまな製品開発を手掛ける同社にとって重要な取り組みだとしている。
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