サブスクとプロダクト販売の一括管理を実現、Zuoraの新ソリューション:サービタイゼーション(1/2 ページ)
Zuoraは2021年9月29日、サブスクリプションサービスを主体とした収益化を支援する、3つのソリューションとサービスの国内展開を開始すると発表した。
Zuoraは2021年9月29日、サブスクリプションサービスによる製品の収益化を支援するソリューションとサービスの国内展開を開始すると発表した。発表したのは、統合収益化ソリューション「Unified Monetization」、未払い請求の管理アプリケーション「Zuora Collect」、収益認識自動化ソリューション「Zuora Revenue」の3つである。
サブスクとプロダクト販売を一括管理
Unified Monetizationは、サブスクリプションサービスと非サブスクリプションサービスを組み合わせたビジネスを単一のプラットフォーム上で管理できるようにするソリューションである。
近年、サブスクリプションサービスとプロダクト販売を組み合わせた収益化モデルの構築に取り組む企業が増加している。こうした動きは既にサブスクリプションサービスを行っているサブスクリプションネイティブの企業と、長年にわたって製品ブランドを確立してきた企業の双方で見られる。例えばスポーツのストリーミング配信をサブスクリプション形式で展開する企業は物理的なライブイベントのチケット販売を模索しており、また、ある自動車メーカーは自社のEV(電気自動車)に対するバッテリー充電などのサービス展開を構想している。
一方で、サブスクリプションサービスとプロダクト販売を管理するプラットフォームの統一化は進んでいない。これは企業と顧客の双方にとって不便な状況である。例えば顧客が発注した商品の到着状況について問い合わせした場合、サービスを提供する企業側は複数のプラットフォームを横断して目当てのデータを探さなければならなくなる。また顧客側は複数のプラットフォームから請求書が発送されることになるため、管理に手間がかかるという問題がある。
プラットフォームの統一化ができない理由の1つは、その構築に多くの時間とコストがかかるためである。企業が持つ小売店舗や電話、Webなどの販売/問い合わせチャネルを、サブスクリプションなど異なる課金システム別にそれぞれつながなければならない。既存プラットフォームが大規模な場合、カスタマイズには数百万ドルのコストと数年間の改修期間を要し得る。
こうした課題を解決し、統一的な管理を容易にするのがUnified Monetizationである。同ソリューションを活用することで、サブスクリプションサービスとプロダクト販売の全データソースを単一のプラットフォーム上に集約できる。請求や決済プロセスも統一的に管理できるようになるため、注文から請求まで一貫した顧客体験を実現しやすくなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.