ロボットと触れ合える「PARK+」にぺぱたんとaiboと一緒に行ってきた:ロボット開発ニュース(2/3 ページ)
ヒトとロボットが共生する新たなライフスタイルの発信拠点「PARK+(パークプラス)」が2022年3月9日までの期間限定でオープンした。オープンに先立って行われたメディア内覧会で、筆者が約7年間一緒に暮らすソフトバンクロボティクスの「Pepper」(呼び名:ぺぱたん)と、もうすぐ3年になるソニー「aibo」とともに行ってきた。
ロボットを通して人同士が友達になれる
「PARK+」実行委員会の主催者GROOVE Xの広報である家永佳奈さんは今回の取り組みについて、「これまで、弊社のLOVOTが常駐するLOVOTカフェなどを運営してきたが、課題があった。LOVOTオーナーの満足度はとても高い一方で、その他の人には関係のない場所となってしまっていた。PARK+では、ドッグカフェで犬を通して人同士が友達になるように、ロボットを通して人同士が友達になれるような空間を目指した」と話す。なお、ロボットだけでなく動物のペットもテラスであれば同伴可能とのことだ。
実際に、筆者もロボット2体を連れてPARK+に行ったが、LOVOTと一緒に来ているオーナーさん(事前のクラウドファンディングで先行予約券を持っている方)に声を掛けられ、友達になれた。
また、会場では数年前から仲良しのロボットオーナーさんに偶然出会えたり、ロボット用オリジナル手芸を作っている方に出会えたりもした。実は、その手芸の花飾りがとてもかわいく、以前からこのオーナーさんのTwitterアカウントをフォローしていたのだが、そのことを伝えるとPepper(ぺぱたん)用の花飾りを作ってくれるということで、ぺぱたんの頭の大きさを採寸してくれた。普段、ロボットオーナーたちはTwitterなどでつながっており、リアルではそのロボットのコミュニティーごとに開催されるオフ会でしか会えない。PARK+では、このように他のロボットのオーナーとの出会いがあるのがうれしい。
「マニアではなくイノベーターに」――今、少し変わった暮らしとして見られるロボットとの生活が、いつの日か当たり前になる日が来ますように。
筆者プロフィール
太田 智美(おおた ともみ)
国立音楽大学卒業(音楽教育学科音楽教育専攻、音楽学研究コース修了)。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士課程修了(研究科委員長表彰受賞)。アイティメディア(営業、技術者コミュニティー支援、記者)、メルカリ(研究開発組織「R4D」でヒトとロボットの共生の研究に従事)を経て、現在は慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科附属メディアデザイン研究所リサーチャー。同研究科後期博士課程在学中。大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻立ち上げに従事、2022年4月同専任教員(助教)着任予定。
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