ロボットとねじ締めツールをパッケージ化、少ない工数で現場へ導入可能:産業用ロボット
デンソーウェーブは、ロボットとねじ締めに必要なツールをパッケージ化した「ねじ締めロボット」を発表した。設備立ち上げのリードタイムを短縮し、作業のサイクルタイム短縮と高精度なねじ締めを両立したいという現場のニーズに応える。
デンソーウェーブは2021年6月1日、ロボットとねじ締めツールをパッケージ化したロボットシステム「ねじ締めロボット」の受注を開始した。価格はオープン。
ねじ締めロボットは、水平多関節ロボット「HM」シリーズに、ねじ締めに必要な制御機器やエア機器などで構成される専用ユニットとソフトウェアを搭載。機器はロボットコントローラー「RC8A」に接続して、セットアップされた状態で納品されるので、少ない工数で現場へ導入できる。
ロボットは、ロボットコントローラーの付加軸としてねじ締めドライバを制御するため、ナットランナーの特殊な設定は必要ない。トルク検出能力はセンサーの測定レンジに対して誤差1%以下で、ねじ締めビットは最大6000回転/分。また、0.05mm以下の精度でねじ浮きチェックが可能だ。電流値の制限やトルク値の監視、高さチェックなど、品質を安定させ保持する機能を搭載する。
さらに、高精度なねじ締め条件の設定が簡単にできるGUIを搭載。ねじ締めパターンの事前登録が可能で、ねじのサイズや種類の切り替えに柔軟に対応する。オプションの制御ログアナライザーを使えば、トルク量やねじ締め結果を可視化して、ログデータを蓄積できる。
これらの機能により、設備立ち上げのリードタイムを短縮するだけでなく、ねじ締め作業のサイクルタイム短縮と高精度なねじ締めを両立したいという、現場のニーズに応える。
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