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2列シートのエルグランドと5Gで移動中にWeb会議、日産など5社が実証実験:モビリティサービス
大日本印刷(DNP)と日産自動車、ゼンリン、ソフトバンク、クワハラは2021年5月25日、移動中の車内でWeb会議を行える「移動会議室」の実証実験を実施すると発表した。
大日本印刷(DNP)と日産自動車、ゼンリン、ソフトバンク、クワハラは2021年5月25日、移動中の車内でWeb会議を行える「移動会議室」の実証実験を実施すると発表した。
期間は2021年6月28日〜同年9月24日まで。出発地と到着地の対象は東京23区の一部と横浜市内、川崎市内、横須賀市内となる。ソフトバンクが5Gを含むネットワークを提供し、Web会議向けに快適な通信環境を車両に搭載する。
実証実験では、事業化に向けて移動会議室のサービス価値や需要を検証する。使用する車両は、日産のミニバン「エルグランド」の2列シートモデルだ。前席に会議の内容が伝わらないよう遮音壁を設ける他、車内には32型の大型ディスプレイを搭載するなど移動会議室としての改装を実施する。車両の運行は、タクシーやハイヤーの事業を展開するクワハラが担当する。
Web会議終了前に目的地に到着した場合は、DNPが開発するコミュニケーションツールでドライバーと連絡し、駐停車可能な場所にクルマを停めて会議終了まで車内で過ごせるようにする。このコミュニケーションツールは、ゼンリンの各種地図、付随する属性情報を利用できる「Maps API」に対応しており、乗員が現在地を住宅地図レベルまで詳細に把握することができる。
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