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「これのない生活には戻れない」と思ったり、思わなかったりオートモーティブメルマガ 編集後記

布団クリーナーのない生活にも戻れません。

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 この記事は、2021年5月12日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


「これのない生活には戻れない」と思ったり、思わなかったり

 大型連休が終わってしまいました。皆さまいかがお過ごしでしたか。なんとなく、思いっきり楽しむのが難しい休みでしたね。

 私は、本棚やクローゼットの整理、光回線の導入、アレルギー対策の布団クリーナー購入など、身の回りのことにのんびりと取り組みました。2020年はまだこの生活が臨時のものという感覚がありましたが、もう2年目に突入し、会社がフリーアドレス制を導入して自分専用の席や袖机がなくなったことなども考えると、自宅で快適に過ごすために工夫せねばと思ったのです。


自宅で実施したスピードテストの結果(クリックして拡大)

 光回線はいいですね。1人暮らしで夜にしか家にいないので以前はホームルーターで事足りていましたが、1日中家にいると通信量も多くなり、3日間で10GBまでという通信制限にとうとう耐えきれなくなりました。

 光回線に切り替えてから、これまでのちょっとした我慢や待ち時間がなくなった開放感でウキウキします。もう元の生活には戻れません。朝昼晩で何度か通信速度のスピードテストをやってみると、以前のホームルーターとは桁が1つ違う速度をたたき出しています。通信速度重視のオンラインゲームなどはやりませんので、私の使い方では分不相応なほどの高速インターネットです。

 前の編集後記で「スマートフォンの機能を持て余していてよいものか」と技術の進化をフル活用できていないことを恥じましたが、光回線の使いきれない性能を体感していると、これはこれで未来に向けた伸びしろなのだろうという気がしてきました。フル活用できなくても、「これを使っちゃうともう元には戻れないな」と思わせることにも意味があるのではないかと思いました。

 クルマは「もう元には戻れない」ばかりではないのが面白いところです。「光回線もいいけど、やっぱりダイヤルアップ接続が落ち着く」「ケータイは3Gに限る」という人はいないでしょう。クルマの場合は、価格や年式が違ってもそれぞれに魅力があり、古いクルマや安価なクルマが、最新の高価なクルマに負けるとは限りません(年式が新しいほどこなれていて良い部分ももちろんあるでしょう)。排気量や最高速度が上であればあるほど偉いというわけでもありませんね。

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