「コクヨデザインアワード2021」受賞作品が決定、国内外1401点の中から:デザインの力
コクヨは、働く/学ぶ/暮らすシーンで新しい価値を創出するプロダクトデザインを募集し、商品化を目指すコンペティション「コクヨデザインアワード2021」の最終審査を終え、グランプリおよび各賞の受賞作品を決定した。
コクヨは2021年3月13日、働く/学ぶ/暮らすシーンで新しい価値を創出するプロダクトデザインを募集し、商品化を目指す国際コンペティション「コクヨデザインアワード2021」の最終審査を終え、グランプリおよび各賞の受賞作品を決定したことを発表した。
「コクヨデザインアワード」は2002年から実施されており、今回で18回目の開催となる。コクヨデザインアワード2021の募集テーマは「POST-NORMAL」。世界が大きく変化する今、あらためて身の回りにあるモノの価値を問い直すことで、これからも長く、広く、愛され続ける価値を考え、生み出すことを意図したテーマ設定となっている。ちなみに、コクヨデザインアワードの過去の受賞作品のうち計19点が実際に商品化されている。
作品の受付期間は2020年8月21日〜10月19日で、国内外57カ国から合計1401点(国内795点、海外606点)の作品が寄せられた。最終審査では、一次審査を通過した10作品を対象に、グランプリ(賞金200万円)1作品と優秀賞(賞金50万円)3作品の計4作品を選出した。
グランプリ、優秀賞に選ばれた作品は?
グランプリに選ばれたのは、デスクトップオーガナイザーの新たなスタイルを提案する「RAE」(作者:Milla&Erlend)だ。RAEは、多くの人が先の見えない状況に直面し、仕事環境が新しくなったり、変化したりする中、そうした新たな環境にも自然となじみ、ツール/空間/心をきちんと同じ1つの場所に落ち着かせることができるデスクトップオーガナイザーを提案した作品である。
優秀賞には、色の濃淡などの特徴により人間が本能的にモノの性質を捉えることを利用した鉛筆「質感認識する鉛筆」(作者:Soh YunPing氏)、ノギスに備わる4つの機能を分解し、それぞれを単機能にした子供向け文具「コドモノギス」(作者:山浦晃司氏)、マイボトルを文具の一部として捉え、最適な形を追求した「学びに寄り添うマイボトル」(作者:松浦泰明氏)の3作品が選ばれた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2020年度グッドデザイン大賞は「世界初」の持ち運べる水再生処理プラント
日本デザイン振興会は、「2020年度グッドデザイン大賞」および「2020年度グッドデザイン特別賞各賞」を発表した。グッドデザイン大賞には、WOTAの自律分散型水循環システム「WOTA BOX」が選ばれた。 - 2020年度グッドデザイン賞発表、「LOVOT」や「VISION-S」などがベスト100に
日本デザイン振興会は「2020年度グッドデザイン賞」受賞記者発表会をオンラインで開催した。今回は、1395件がグッドデザイン賞を受賞し、そのうち特に審査委員会の高い評価を受けた100件のプロダクトやサービスに「グッドデザイン・ベスト100」が贈られた。 - 車いすをカッコいい乗り物に! 既成概念を打ち破る「WHILL」のデザイン思想
「全ての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションに掲げ、誰もが乗りたいと思えるパーソナルモビリティを手掛けるWHILLの平田泰大氏に、歴代「WHILL」の変遷を踏まえながら、デザインに込められた思いや、各世代でどのようなチャレンジが行われたのかを詳しく聞いた。 - NTTドコモがプロダクトデザインにこだわる理由
NTTドコモは2019年10月18〜27日の期間、東京ミッドタウン ガレリア 地下1階のアトリウムで「ドコモとデザイン」をテーマに、プロダクトデザインに対する同社の姿勢や思いを伝える展示イベントを開催。未公開のアイデアスケッチや貴重なプロトタイプの数々を見ることができる。 - コクヨのクリアファイルを使った3Dプリンタ製フェイスシールドを無償提供
ジャパン・メディカル・カンパニーは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響による医療器具不足の解消に向けた取り組みの一環として、3Dプリンタを用いた医療用フェイスシールドの製作を開始した。 - Fabカスタム「ミニ四駆」でコースを駆け、そして華々しく散る!?
3Dプリンタやレーザーカッターといったデジタル工作機械。そして、Arduinoや各種センサーなどを駆使して、タミヤ「ミニ四駆」をオリジナルの1台に作り上げるカスタマイズレース「Fabミニ四駆カップ 2015 Spring」が2015年4月29日に開催された。