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タブレット型ロボットを用いたがん薬物療法の治療支援の評価研究を開始医療機器ニュース

日立製作所とがん研究会有明病院は、がん薬物療法中の患者の体調や副作用状況などの事前確認に、タブレット型ロボットを活用した場合の効果に関する評価研究を共同で実施する。

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 日立製作所は2020年11月19日、がん薬物療法の治療支援に関する評価研究を、がん研究会有明病院と共同で実施すると発表した。患者の体調や副作用状況などの事前確認に、タブレット型ロボットを活用した場合の効果について検証する。実施期間は、同年11月末〜2021年3月末を予定している。

 第1段階では、外来で薬物療法を受ける大腸がん患者に対し、診察までの待ち時間に抗がん剤の副作用発症状況をタブレット型ロボットで確認する。問診結果は、病院内のサーバーに保管。薬剤師が遠隔で確認し、対面による問診が必要かどうかを判断する。

 また、AI(人工知能)を用いて、外来当日の血液検査などの検査結果とともに、患者の状態に関する情報を分析。副作用がある患者や抗がん剤の投与を見合わせた方がよい患者などに分類し、副作用の見逃しを防止する仕組みを構築する。加えて、医療従事者が分析結果を共有できる仕組みを検証する。対象となるがんの種類は、今後増やしていく予定だ。

 さらに第2段階では、問診中の表情など生体情報も含めた分析の仕組みを構築、検証していく。

 医療機関では、薬剤師や看護師、事務職員などの医療従事者が、外来患者の薬物療法に伴う副作用の確認に時間を費やしており、負担が増加している。今回の研究では、薬剤師による外来診療前の問診をタブレット型ロボットで実施することで、適切な治療の提供をサポートするとともに、医療従事者の負担軽減効果を評価する。

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