連載
架台設計における解析の勘所と実践手順:実例で学ぶステップアップ設計者CAE(6)(3/4 ページ)
初心者を対象に、ステップアップで「設計者CAE」の実践的なアプローチを学ぶ連載。詳細設計過程における解析事例を題材に、その解析内容と解析結果をどう判断し、設計パラメータに反映するかについて、流れに沿って解説する。第6回は架台設計におけるCAE運用をテーマに、解析の勘所を取り上げる。
要素(メッシュ)について
ここでは、筆者がよく使用している要素(メッシュ)の種類とその用途について解説します(図6)。
固体要素(ソリッドメッシュ)
一般的に、3D CADでモデルを作成すればソリッドモデルが作成できます。このようなモデルを要素分割するには、この「固体要素」で分割します。ミッドレンジのCAEでは、中間節点を含む四面体を作成し、ハイエンドでは六面体を使用します。万能型の要素といえます。
梁要素(ビームメッシュ)
梁構造、例えば角型鋼管やH型鋼などの溶接鋼材を利用するような場合に使用します。筆者は、棒の肉厚の変化は見ず、棒の曲がりなどの軸方向について検証する場面で使用しています。
板要素(シェルメッシュ)
薄板形状のモデルなど、その板厚そのものの変化を検証しない場合に使用します。
それでは、「梁要素」を使用して解析モデルを要素分割し(図7)、解析を実行してみましょう(図8〜11)。
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