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「Jetson Xavier NX」搭載で屋外利用が可能な映像エッジAIデバイスを発売:人工知能ニュース
EDGEMATRIXは、映像エッジAIデバイス「Edge AI Box」シリーズの最新機種として、組み込みAIボード「Jetson Xavier NX」搭載の屋外用「Edge AI Box - NX Outdoor」と屋内用「Edge AI Box - NX Indoor」を発売した。
EDGEMATRIXは2020年10月7日、映像エッジAI(人工知能)デバイス「Edge AI Box」シリーズの最新機種として、NVIDIAの組み込みAIボード「Jetson Xavier NX」を搭載した、屋外用「Edge AI Box - NX Outdoor」と屋内用「Edge AI Box - NX Indoor」を発売した。価格はオープン。
Edge AI Box - NX Outdoorは、屋外での稼働を想定し、防水防塵(じん)性能と落雷対策を備え、商業施設やロジスティクス、スマートハウスでの利用を見込む。Jetson Xavier NXを搭載する初の屋外型エッジAIデバイスになるという。Edge AI Box - NX Indoorは軽量小型の筐体ながら高性能なデバイスで、スマートハウスやスマートサイネージの利用を見込む。
両製品とも、Jetson Xavier NXの他にストレージとして容量128GBのNVMe SSDを組み込んだ。無線接続ではWi-FiまたはLTE接続に対応しており、ファンレス構造となっている。
今後は、販売中のアプリを新機種に対応させていくと同時に、性能を活用した新しい映像エッジAIアプリの開発を進める。
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