CEATECはオンライン開催でも規模変わらず、6年ぶり出展の東芝が経済産業大臣賞:CEATEC 2020 ONLINE(1/2 ページ)
CEATEC実施協議会がオンライン展示会「CEATEC 2020 ONLINE」を開催する。会期は2020年10月20〜23日の4日間。3つの展示エリアに356社/団体が出展し、会期中4日間の来場者数は20万人超を見込む。
電子情報技術産業協会(JEITA)、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の3団体で構成するCEATEC実施協議会は、オンライン展示会「CEATEC 2020 ONLINE」を開催する。会期は2020年10月20〜23日の4日間だが、オンライン開催の特徴を生かして、会期終了後も同年12月31日までオンデマンドで展示などを視聴できる。
2000年の第1回から幕張メッセ(千葉市美浜区)での開催を続けてきたCEATECだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて、今回は史上初のオンライン開催に踏み切った。「CEATEC - Toward Society 5.0 with the New Normal(ニューノーマル社会と共に歩む CEATEC)」をスローガンに、新たな日常となる“ニューノーマル”社会の多様なソリューションやテクノロジーを広く発信していく。
今回のスローガンに合わせた設けたテーマエリア「ニューノーマル」、個別の企業/団体が展示を行う「企業エリア」、スタートアップや大学・研究機関が集まる「Co-Creation PARK」という3つの展示エリアに356社/団体が出展する。これらのうち164社/団体が新規出展であり、海外からの出展は71社/団体となる。会期中4日間の来場者数は20万人超を見込む。
これらの数値は出展申込者数に基づくもので、共同出展する社/団体はカウントしていない。前回の「CEATEC 2019」の出展申込者数は355社/団体だったので、オンライン開催となったものの前回と同規模を維持できたようだ。
なお、CEATEC 2019の開催終了後に発表した実績数値は、出展が787社/団体、新規出展は304社/団体、海外からの出展は250社/団体(全て共同出展する社/団体を含めた数値)で、来場者数は14万4491人だった。
経産大臣賞は東芝のマイクロRNA検出技術、総務大臣賞は富士通の富岳
初のオンライン開催となるCEATECだが、例年と同じく開催前日(2020年10月19日)に報道陣向けのプレビューとなる「メディアコンベンション」を開催した。いつもは、各社が展示ブースを設営する中で取材するため、一般来場者と同じ状態を見られているとはいい難いが、今回は当然そういうことはなく、本開催と同様の展示を閲覧できているようだ。
トップページからは、3つの展示エリアと10月20日から始まるコンファレンスエリアという4つのエリアにアクセスできる。その下には、現在ライブで実施中のプレゼンの情報や、注目のコンファレンスの講演、ハッシュタグ「#CEATEC_Official_Live」を用いたTwitterによるニュースなどが掲載されている。
CEATECのメインといえる企業エリアは、「プレミアム」「スタンドード」「ベーシック」という3つのスポンサー枠に分かれて展示を展開。2014年の出展以来、6年ぶりの出展となる東芝が左上に、その右隣には前回の「CEATEC 2019」でやはり6年ぶりの出展を果たしたソニーが並ぶ。
東芝は、細胞が分泌するマイクロRNAの血中濃度を測定しがんの早期発見を可能にする「マイクロRNA検出技術」で、「CEATEC AWARD 2020」の経済産業大臣賞に選ばれた(総務大臣賞は富士通が展示しているスーパーコンピュータ「富岳」)。
企業エリアページから東芝の展示ページに移動すると、ページ中央にある「疾病リスク予測AI/血液でがんの早期発見/体に低負担のがん治療」から、マイクロRNA検出技術をはじめとする「精密医療」に関する紹介映像を見ることができる。
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