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“頼られる自工会”へ、2期連続で会長務める豊田氏が組織変革を決断製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

日本自動車工業会(自工会)は2020年10月1日付で組織体制の変更を行うと発表した。これまで2人体制だった副会長について、二輪車メーカーと大型車メーカーの代表を加えた4人体制とするとともに、委員会や事務局の組織体制を簡素化することで、より機動的な活動を行えるようにする。

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 日本自動車工業会(自工会)は2020年9月24日、オンラインで会見を開き、同年10月1日付で組織体制の変更を行うと発表した。これまで2人体制だった副会長について、二輪車メーカーと大型車メーカーの代表を加えた4人体制とするとともに、委員会や事務局の組織体制を簡素化することで、より機動的な活動を行えるようにする。また今回の組織改革に合わせて、自工会のロゴも一新する。

 新たな副会長には、二輪車メーカー代表としてヤマハ発動機 社長の日高(正確な漢字ははしご高)祥博氏が、大型車メーカー代表としていすゞ自動車 社長の片山正則氏が就任する。現在、会長は、2018〜2019年度に引き続き2020〜2021年度もトヨタ自動車 社長の豊田章男氏が、副会長は2019年5月に就任したホンダ 会長の神子柴寿昭と、常勤職の自工会 専務理事である永塚誠一氏が務めている。今後は、会長と4人の副会長を中心に、参加企業各社のトップが理事を務める理事会を運営していくことになる。

会見に登壇した自工会の会長、副会長
会見に登壇した自工会の会長、副会長。上段左から、会長の豊田章男氏、副会長の神子柴寿昭氏、日高祥博氏、下段左から、副会長の片山正則氏、永塚誠一氏(クリックで拡大)

 委員会組織は、これまでは理事会直轄の常任委員会の下に11の委員会があった。新体制では、常任委員会を廃止して、理事会の直下で「次世代モビリティ」「安全技術・政策」「環境技術・政策」「サプライチェーン」「総合政策」という5つの委員会に再編する。これは、CASE(コネクテッド、自動運転化、シェアリング/サービス、電動化)などに代表される100年に一度といわれる自動車業界の大変革に対応できるような、新領域の強化と、新たな役割に応じた機能の集約と階層の簡素化が狙いとなっている。また、委員会間の連携を強化して統合的な事業推進を図るとともに、事業評価を行う組織を新設し、組織ガバナンスを強化するという。

自工会の委員会組織の変更
自工会の委員会組織の変更 出典:自工会

 委員会組織の変更に合わせて、その役割の遂行と成果創出に貢献できるように事務局組織も大幅に見直す。従来は、役員の下に6つの部と3つの室があったが、新体制では新たな委員会組織に対応するように「総合政策領域」「安全・環境領域」「次世代モビリティ領域」「総務・事業監理領域」の4つに再編される。

自工会の事務局組織の変更
自工会の事務局組織の変更 出典:自工会

 なお、自工会の新ロゴは職員の発案によるものだ。大変革・困難な時代、明るい未来に向かって業界一丸となって駆け抜ける疾走感をイメージするとともに、JAMAの「j」の部分に入る青い円は、青が誠実、信頼、円が地球を表しており、日本の社会と経済、美しいホームプラネットを支えるという意味を込めたという。

自工会の新ロゴ
自工会の新ロゴ(クリックで拡大) 出典:自工会

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