スマホで首元の温度を調節できる、ウェア装着型「着るクーラー」を発売:ウェアラブルニュース
ソニーは、インナーウェア装着型ウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET」の一般発売を開始した。専用インナーウェアの背面ポケットに装着し、Bluetooth経由でスマートフォンアプリから温度を設定できる。
ソニーは2020年7月1日、インナーウェア装着型ウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET(レオンポケット)」の一般発売を開始した。専用インナーウェアに装着し、スマートフォンアプリで温度を設定できる。希望小売価格(税別)はREON POCKETが1万3000円、専用インナーウェアが1800円。家電量販店やソニーストア、ECサイトで購入できる。
使い方は、REON POCKETを専用インナーウェアの背面ポケットに装着し、Bluetooth経由でアプリから温度を設定する。首元にフィットする形状で、上からシャツを着ても外見に違和感がない。本体にペルチェ素子を内蔵することで、首元を冷やしたり暖めたりできる。
温度は冷温それぞれ4段階から設定可能。また、歩行動作をリアルタイムに検出して温度調節する「オートモード」、動作時間の設定ができる「マイモード」、アプリの操作が不要な「クイック起動」機能を搭載している。
大きさは約54×116×20mmで、重さは約89g。バッテリーを内蔵し、1回2.5時間の充電で、冷却時は約2.5時間、温熱時は約2時間動作する。
専用インナーウェアは東レインターナショナルが提供。吸水速乾性の極細ポリエステル素材を使用し、色はホワイトとベージュ、サイズはS、M、Lを用意している。
同製品は2019年にソニーのクラウドファンディングサイト「First Flight」において、目標額の6600万円を1週間で達成している。今回、事業化により、一般消費者にも販売することとなった。
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