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パナソニックはSCMソリューションの協業先になぜブルーヨンダーを選んだのかサプライチェーン改革(2/2 ページ)

パナソニック コネクティッドソリューションズ(CNS)社は2020年6月24日、オンラインで記者会見を開き、同社が出資を発表したBlue Yonder(ブルーヨンダー)との協業によるサプライチェーンマネジメント(SCM)ソリューション事業の方向性について説明した。

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ブルーヨンダーからリカーリングビジネスを学ぶ

パナソニックの原田秀昭氏
パナソニックの原田秀昭氏

 2020年5月の資本提携発表で原田氏は「パナソニックにないものをブルーヨンダーとの提携強化で学び、組織能力を強化していく」と述べていた。今回の会見でブルーヨンダーから学ぶものの一例として挙げたのが同社のビジネスモデルだ。「例えば、ソリューションの導入によって一定規模のコストセービングが可能なので、そのうち数割を支払ってくださいという契約を結ぶ。それも、3年間や5年間などの期間を設けて、導入するソリューションを随時広げていき、支払いについてもクラウドを使ってリカーリングで行えるようにする。パナソニックは、モノを売ってそこからマージンを取るというやり方できたが、今後はそういったリカーリングビジネスにシフトしていきたい」(同氏)。

 また、ブルーヨンダーのリカーリングビジネスの中に、パナソニックのロボットやセンサーなどが組み込まれていき、SCMの実行系などではパナソニックの製品を組み合わせた新たな提案が可能になるとした。

 なお、「地上」を得意とするパナソニックのSCMソリューションの協業パートナーとしては、ERPなどのITシステムをはじめより幅広く「上空」と「低空」をカバーするSAPなどのベンダーも候補になり得た可能性がある。

 原田氏は「実はSAPを訪問していろいろと勉強させていただいたが、ことサプライチェーンに絞ると細かいことがやりきれないようにも感じた。われわれは現場の困りごとの解決を目指しているが『低空』や『地上』の少し泥臭いようなことも分かった上で顧客に貢献できているベンダーはあまり多くはない。ブルーヨンダーは多数の企業をM&Aで傘下に収めてきた経験から、そういったことをよく理解しており、一緒に『現場プロセスイノベーション』をやっていけるパートナーになると判断した」と述べている。

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