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「Creo 7.0」はジェネレーティブデザインやリアルタイム流体解析、マルチボディ設計など注目機能が盛りだくさんCADニュース(3/4 ページ)

PTCジャパンは、3次元設計ソリューション「Creo」の最新バージョンである「Creo 7.0」を発表した。機能強化ポイントのうち、特にジェネレーティブデザイン、リアルタイムシミュレーション、マルチボディ設計の3つがCreo 7.0を象徴するものだという。

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ANSYSとのコラボレーションを強化、流体のリアルタイム解析が追加

 リアルタイムシミュレーションについては、ANSYSとの協業により実現した「Creo Simulation Live」をCreoに統合し、これまで熱、構造、固有値解析のリアルタイムシミュレーション機能を提供してきた。ベース技術となるANSYSの「Discovery Live」と同様に、ローカルコンピュータのGPUパワーを用いてシミュレーション結果を瞬時に得ることができるのが特長だ。Creoでモデリングした形状をシームレスかつリアルタイムにシミュレーションできることから、設計者CAEの実現に適している。Creo 7.0では、このCreo Simulation Liveに流体解析が加わった。

リアルタイムシミュレーション「Creo Simulation Live」に流体解析が追加された
リアルタイムシミュレーション「Creo Simulation Live」に流体解析が追加された ※出典:PTC [クリックで拡大]
「Creo Simulation Live」のメニューに「流体シミュレーション検討」が追加されている
「Creo Simulation Live」のメニューに「流体シミュレーション検討」が追加されている [クリックで拡大]

 「Creo Simulation Liveはリリース以来、非常にポピュラーな機能として多くのユーザーに幅広く利用してもらっている。このリアルタイムシミュレーションに流体解析が追加され、さらに活用の幅が広がった」(トンプソン氏)とし、設計者が行うにはハードルが高かった流体解析を対話型UIで簡単に、リアルタイムで実行できる点をアピールした。


内部流れ外部流れ 「Creo Simulation Live」に追加された流体解析のデモンストレーションの様子 [クリックで拡大]

 同社とANSYSとの協業は今後も続き、Creo 7.0.2をリリースするタイミング(2020年秋ごろ)では、さらにANSYSの高性能ソルバーをCreoに組み込んだ「Creo ANSYS Simulation Extension」の提供を予定しているという。

柔軟なモデリングを実現するマルチボディ設計

 Creo 7.0では、マルチボディ設計に関する機能強化が図られている。部品デザインの管理、把握、編集がさらに容易になると同時に、多くの設計作業の効率化を支援する機能群を実装。マルチボディ設計においては、単一部品を構成する複数のジオメトリボリュームを、それぞれ個別のオブジェクトとして管理、可視化、設計することが可能となった。

マルチボディ設計の強化により単一部品などに対する扱いがより柔軟になり、設計作業の効率化が図れるという
マルチボディ設計の強化により、単一部品などに対する扱いがより柔軟になり、設計作業の効率化が図れるという ※出典:PTC [クリックで拡大]

 「これにより、単一部品を複数のボディに分割し、それぞれ異なる種類の材料を適用したい場合や、単一部品で内部と外部で異なる設計アプローチが必要な場合などに、マルチボディ設計は有効だ」とトンプソン氏は説明する。

 また、例えば単一部品のうち、ある部分にジェネレーティブデザインを適用したい場合などに、このマルチボディ設計を利用することで意図した設定が行えるようになる。

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