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令和のETロボコンはベストタイム方式、「リミッター外し」で一発逆転も〜ETロボコン2019チャンピオンシップ大会〜:ETロボコン2019(3/4 ページ)
令和初となる2019年のETロボコンは、デベロッパー部門の競技成績が合計タイム方式からベストタイム方式に変更された。18回目の開催で大転換を図った今回のレース結果はいかに。3回目となるガレッジニア部門と併せて、各チームの奮戦を動画とともに紹介する。
プライマリークラスは新ルールで"幻の優勝"も
デベロッパー部門のプライマリークラスは、2輪倒立振子の「EV3way-ET」を使った競技になる。アドバンストクラスと同じように、前半の走行と、後半の難所で構成されており、走行タイムからボーナスタイムを引いたリザルトタイムで順位が決まる。難所は「シーソー」と「ルックアップゲート」で、これは前回までと同様だ。
プライマリークラスのボーナスタイムは、最大で29秒だ。Rコースのルックアップゲートでは、全22チーム中、約3分の1のチームがパーフェクトを達成していたが、Lコースのシーソーは転倒が目立ち、達成したのはわずか2チームのみ。優勝したのは、そのうちの1チームである「RoboOhta + M & C」(群馬大学理工学部 & 日本精工ステアリング&アクチュエータ技術センター)。
RoboOhta + M & C(Lコース)。最後の走行で逆転優勝を決めた(クリックで再生)
プライマリークラスの順位は、新ルールの影響を大きく受けた。1〜3位のチームは、いずれも片方のコースを失敗しており、従来の合計タイム方式であれば、優勝は難しかった。両コースで好タイムを出し、合計では1位だった「なまはげパンダ」(日立ソリューションズ・テクノロジー)は6位に沈み、不運だったといえるかもしれない。
順位 | チーム名 |
---|---|
1位 | RoboOhta + M & C(群馬大学理工学部 & 日本精工ステアリング&アクチュエータ技術センター) |
2位 | tadaima R(情報技術開発) |
3位 | tadaima G4(情報技術開発) |
表 プライマリークラスの総合結果 |
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