製造領域における3Dプリンタの価値を再認識――「formnext」の会場を巡って:formnext 2019 フォトレポート(1/8 ページ)
3Dプリンティング技術に関する国際展示会「formnext 2019」を視察。本レポートでは多数の写真を交えながら、製造領域において存在価値をさらに高めつつある3Dプリンタの最新動向をお届けする。
3Dプリンティング技術に関する国際展示会「formnext(フォームネクスト)」。2015年に前身の「Euromold(ユーロモールド)」から独立し、それ以降毎年11月にドイツ・フランクフルトで開催されている。今年は、2019年11月19〜22日の日程で開催された。
出展数が年々増えており、2017年は470社、2018年は632社、そして今年は852社となった。もちろん、展示面積も増えており、2017年時点で2万8129m2だった展示会スペースは、今回は5万3090m2へと拡大。出展数も展示面積も、2017年と比較すると倍増しているといっていいだろう。
なお、国内でみられる3Dプリンティング関連の展示会などは、出展数は100社程度、展示面積は5000m2ほどが現状であり、数値からもその規模の大きさが読み取れる。
開催年 | 出展数 | 来場者数 | 展示面積 |
---|---|---|---|
2017年 | 470 | 2万1492 | 2万8129m2 |
2018年 | 632 | 2万6919 | 3万7231m2 |
2019年 | 852 | 3万4532 | 5万3090m2 |
主催者発表による数値 |
formnext 2019の出展カテゴリーは、大枠で次のように分けられる。「3Dプリンティング装置」「設計や製品開発ソフトウェア」「プリント材料」「後処理や前処理の装置」「品質管理や計測」「トレーニングやコンサルティング」「研究開発」などである。
さらに、展示会のオフィシャルWebサイトでは細かく分類されている。なお、3Dプリンティング領域は「Additive Manufacturing(付加製造)」と称される製造領域であり、会場には“Additive Manufacturing”や“AM”という言葉が並んでいた。
以降、多数の写真を交えながら、formnext 2019の様子をレポートする。
3Dプリンティング装置
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